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#1 想像と違う30代。そんな時に出会ったもの
20代最後の年に離婚し、32歳で卵子凍結をしました。
もともとの自分の身体の状態、
当時の状況と気持ち、
卵子凍結をする!と決断するまでの葛藤、
実際の卵子凍結の体験、
その後の身体の変化まで…
思いもよらず、たくさんたくさん経験できたので、
自分の背景や気持ちも入れつつ、
皆さんにもお伝えできたらな、と思い書かせていただきます。
私は卵子凍結をしたことに悔いは全くありません。
やるのも、やらないのも自由。
卵子凍結を検討されているすべての方が、
自分の納得がいく決断ができますように!
私は、子供の頃から、赤ちゃんを見たり触れたりする
機会が多かったように思う。
妹や弟がいたので、私はまだ小さいながらも
抱っこをしてあげていた記憶。
小学生になってからは母の妹たち(おばさま)が
子供を産むと、産後1ヶ月くらいウチで過ごす。
だから家に帰ればホヤホヤの赤ちゃんがいた。
毎日授乳をしている姿や沐浴の場面、
おむつ替えを間近で見ていた。
そんな環境にいたからか、私も大人になれば
すぐに結婚して子供を産んで…
子供ながらに無意識にそんな未来を想像していた。
あれからーーーーーー
29歳のとき、離婚した。子供はいなかった。
あの頃に想像をしていた未来とは、
全く違う30代を迎えようとしていた。
そんなときに、私でも「卵子凍結ができる」
という選択肢を知る。
そして30代になり実際に卵子凍結をした話。
<卵子凍結>
この言葉を認識したのはいつだっただろう。
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い
「ワタシ、失敗しないので」
強気で有言実行する、あの女医のドラマである。
(ナレーション風)
子宮を摘出しなくてはいけないような手術で、
「卵子凍結しておいたよ」
アノ女医が言ったセリフを聞いたのが始まり。
のちに自分がやる!と決断するとは
まだ思っていなかった。
20歳になる前ごろに、
多嚢胞性卵巣症候群と診断されていた私。
高校生のときから生理不順。
不正出血にもずっと悩まされ、
診断されてからピルを飲んでいた。
そのあと、体質改善として先生にすすめられ、
3~4年、漢方薬を飲んだものの
改善の兆しがなかった。
そんなときの「卵子凍結」という言葉。
それを聞いた瞬間、なんだかすごく気になって
すぐに調べた記憶がある。
『ガンなどの治療により、将来妊娠する力が弱くなる可能性がある方を対象として、卵子凍結をしておく。(医学的適応)』
そのころは、調べても
病気の方向けの情報ばかりだった気がする。
うーん、そうか。病気の方への対応なんだな…
だからドラマでも患者さんはそういう設定なのか…
私は受けられないのか…
残念に思ってぼんやりしたし、なぜか泣いた。
多嚢胞性卵巣症候群だから、自分の身体が
女としてうまく機能していない自覚があった。
もしかして、今後子供を産むことはできないかも。
20代前半からそんなことを考えるようになっていた。
だから私は何かにすがりたかったのかもしれない。
その後、実際に結婚してからも生理不順は続いた。
当時の夫も私の身体の状態は知っていたものの
妊活に積極的ではなかった。
年齢ばかり少しずつあがり、もうすぐ30歳になる。
妊娠できないことに焦りを感じていたし、
そんな状態でうまくいくはずもなかった。
29歳。離婚した。
さて、これから独りぼっちだ。
もちろん1人になってスッキリしているが、
これからどうやって生きていこうか。
結婚に関しては…
相手を探すところからはじまるのかあ。
もう面倒くさい。結婚しなくてもいいか。
っていうか、バツがついていると相手にされないか。
子供については…
もともと多嚢胞性卵巣症候群で子供ができづらい身体。
相手がいなければ授かることもない。
諦めるしかない。
1人でできるならもう3人くらい産んでるっての。
まるで気分は人生ゲーム。
振り出しに戻ったような感覚。
もう1人で生きていく!
そんなふうに自分を鼓舞する日々を
1年ほど過ごしていたころ、
会社で女性のカラダについて
セミナーが開催されることを知った。
これが、私がのちに
卵子の保存をお願いすることになる、
グレイスバンクさん開催の
オンラインセミナーだった。
婦人科に長年通い、
自分の身体の機能に自信がない私は、
少しでも良い情報を取り入れるために
参加することをすぐに決めた。
このセミナーで、私の目の前が
大きく開いていくことになるとは知らずに。
この記事は卵子凍結・保管への理解向上のため、グレイスバンクの提供でお届けしています
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