見出し画像

Life of PI見に行ったよ

こんにちはKotaです。
前回投稿した通りチームが変わるということなのでFarewellという名目でチームメンバーがLife Of Piの劇のチケットをチームビルディングの予算を使って取ってきてくれました! しかも最前列!
現在UKとアイルランドのツアーをやっているらしく、ダブリンでは3月2日までBORD GAIS THEATREでやっています。今(2月28日時点)ではまだチケットにだいぶ余裕があるみたいですね。

もともとLife Of Piは児童文学の小説でもあり、10年ほど前に映画も公開されてましたね。アカデミー賞も受賞したらしいです。今回劇を見に行くということなので予習として映画版を見ましたがそれを踏まえて感想を残そうかと思います。

映画版は一見すると冒険活劇だが、裏テーマには宗教、信仰、そして生きることの意味を深く掘り下げる哲学的な要素が感じられた。一方、劇場版では冒険活劇の側面がより強調され、パイの心情に深く焦点を当てた場面が多く見られた。ジャングルでリチャードパーカー(虎)がいなくなるというシーンなど、物語の重要な場面が映画版と比べて省略されており、リチャードとパイの関係に深くフォーカスしていなかったのは残念だった。例えば、リチャードが途中でパイに懐く過程が唐突で、話の流れに違和感を覚えた。しかし、演出の面では非常に工夫が凝らされていると感じた。映画版ではCGを駆使した映像美で観客を圧倒したが、動物の動きがカクカクしている点がディズニー作品と比較して劣っていた。それに対し、劇場版では動物をパペットで表現し、一匹の動物を二人で操作していたが、その動きが非常にリアルで、まるで本当に動物が生きているかのような印象を受けた。特に亀や羊といった動物を食べる場面では、隠喩に逃げることなく真正面から動物を食べるシーンをハラワタを出すという風にリアルに再現していた。この劇では児童文学のわりに15歳以下は保護者同伴という制限がついていたが、多少グロいシーンがあるため納得ではある。
演出はほかにも、プロジェクションマッピングを活用し、インドの植物園や海中、夜の海など、物語のさまざまな場面にいるかのような雰囲気を見事に作り出していた。キャラクターに関しても、パパやオカモトさんといった鮮明な脇役が安定した演技を見せていましたし、パイ役を原作映画版とは違う女の子が演じてたが、性別は違っても映画に近い雰囲気を実現していて素晴らしかった。特に印象的だったのは、演劇中にスイカを食べるシーンがあったが、本物のスイカを使っていて、スイカの香りが最前列に漂っていたのは笑えた。
自分の英語力が拙いため、100%理解しているわけではないが演出や演技はとても満足できた作品だった。演劇を見る機会はこういった時しかないのでまた面白そうな作品があったらチェックしようとは思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?