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治癒に導くがんのイメージ療法 サイモントン療法

2020年6月に乳がんを告知されて、西洋医療だけでなくホリスティックに病気と向かい合う中で出会ったヒト、モノ、コトを紹介しています。
誰かのお役に立てれば幸せです。

こちらの本は、サイモントン療法の生みの親でもある放射線腫瘍医のO・カール・サイモントン博士の指導のもと日本にこのイメージ療法を広めた川畑伸子さんの著書です。

サイモントン療法は、がん患者とその家族のための心理療法で、サイモントン博士によると臨床現場で患者を観察していくうちに、生きる姿勢が患者の治療や治癒の過程に大きな影響を及ぼすということがわかり、希望をもって治療や日常生活、または人生に取り組んでいる患者は、絶望感にさいなまれながら治療に取り組んでいる患者に比べてはるかに経過がよい。つまり治療や人生に対してよりよいイメージを持って前向きな姿勢で生きることが、健康に大きな違いをもたらすと書かれています。

物理的にがん細胞が死滅することだけでなく、そのがん細胞をつくり上げた原因から癒さなければならない。
心も身体も全人的に癒されて、初めて真の健康が得られる。
健康の核となるのは調和、すなわち肉体的、精神的、霊的バランスといえる。

人は十人十色でそれぞれの個性があるように、治療の過程も人それぞれです。がん治療や療法も万人にとって絶対というものはありません。ある人にとっては効果的だったものが必ずしも自分に当てはまるとは限らないのです。大切なのは自分自身にとって「これは使える」と思うものを積極的に取り入れ「しっくりこない」というものは無理に取り入れる必要はないということです。治療や療法のための自分ではなく、自分のための治療や療法であることを忘れないようにしましょう。治療や療法に使われるのではなく、活用するという立場を取る、すなわち、世間や他者ではなく自分にとってよいものは何かを探求し、軸を自分に戻すことを心がけてください。

プロローグより


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