目標
2017年に初めて韓国へ行き
2018年に1人で韓国へ行ったあと
私は韓国語を習い始めた。
たまたま職場の前にできた韓国語教室の先生と仲良くなり
格安で入学させてもらうことになったのだ。
韓国を学ぶ目的と目標を聞かれた。
いうのはタダやし、大きくいっとこ!
「いつか韓国に住みたい」と言った。
もちろん先生は本気にはしてないけど
私はまぁまぁ本気だった。
死ぬまでに、半年でもいい。
「旅行」ではなく、生活したいと思った。
そして、先生に言った。
「いつか祖父の生誕地へ行ってみたい。」それも本気だった。
先生は鼻で笑った。
「あぁ〜よくいるんですよ。韓国の身内を探したい、て人が。でもそこへ行っても何も残っていませんよ!誰もいませんし。」
わかってる。
誰もいないだろうし、何もわからないだろう。
それでも行くだけでいいから行きたい。
1人旅のあと、韓国にハマった私は頻繁に渡韓した。
友達と、家族と、1人で。
ただ遊びに。
祖父のことを調べたいと口で言いながら、何もしていなかった。
ただの「韓国好き」になっていた。
ソウル、釜山と行ったあと
今度は地方へ行きたいと思った。
慶州。
これもドラマがきっかけ。
「本当に良い時代」
慶州が舞台のホームドラマで
街中にこんなにポコポコ古墳がある街って!
とても興味を持ち、行きたいところだった。
2019年のGWに計画を立てて
憧れの韓屋も予約。
楽しみにしていたら…
コロナ…
結局、全てキャンセル。
行けなくなってしまった。
コロナ禍となり、韓国へ行けなくなったこともあり
また祖父への興味を思い出す。
どうしたら韓国での祖父の存在の証みたいなものを見つけることができるのか…
外国人登録証を持っていたら
入国管理局で調べることができるらしい。
でもそれがない場合…
もしかしたら、韓国の領事館で家族関係の証明書みたいなものが出るらしい。
祖父の名前と韓国の住所が載る祖母の戸籍。
母と祖父の関係が出ている戸籍。
自分と母の関係が出ている戸籍。
それらを揃えなくてはいけない。
問題は母と祖父の関係が出ている戸籍。
父と結婚前の戸籍を取ることができるのか…
区役所で聞いてみると
あっさり出て来た。
父と結婚前の母の戸籍。
それは帰化した時に作られた戸籍だった。
帰化をして、日本国籍を取得されたことが書かれていた。
そして、そこに祖父の名前があった。
それを見ると、母が帰化したのは父と結婚するほんの数年前で
それまでは「在日韓国人」として生きていたんだということがわかった。
ちょっと切ない。
でも今はそれより、領事館だ。
コロナ禍で閑散とした韓国領事館へ行った。
一応ネットで申請用紙はダウンロードしていったものの
どう記入したらいいのかわからない。
とにかく窓口に行き、事情を説明した。
私から母、母から祖父と繋がっている関係を書類で確認したあと、
しばらくお待ちください、と言われた。
ドキドキした。
何もありませんでした、と言われたら
また1からになるなぁ。
ていうか、もうどうにもならんよなぁ。
そんなことを考えていたら呼ばれ
窓口へ行ってみると
「おじいさんの戸籍、ありました。
そのおじいさんのお父さんのお名前も出ていたので、その上の戸籍も出ました。
ただその上の戸籍も検索したんですが、漢字が読み取れなくて…
残念ですが、とりあえずここまでしか出ませんでした。」
なんと!
そんな親切にどんどん調べてくれるのか!
書類を受け取りながら、
早く見たくて震えた。
領事館を出ると一番近いカフェに飛び込み、興奮して読み漁った。
読み漁った、と言っても
漢字、ハングル入り混じった手書きのそれは、判別がすごく難しい。
西暦、和暦、檀紀と何度も訂正されて読めない。
祖父は日本名を山田にしていたのに
なぜか祖父の父は岩本。
なんで違うんや…😓
そんな小さいツッコミところもあり
見ていて飽きない。
そして何よりも
祖父の父と母、祖父母や
兄の名前。
兄が結婚し、子供たちの名前も出ていた。
祖父の兄の息子さんたち。
私の母や叔父、叔母とは従兄弟。
その従兄弟たちなら、
ギリギリ生きているかもしれない。
お父さんから、日本で亡くなった弟の話を聞いているかもしれない。
まだこの本籍地にいるのだろうか。
まだ家はあるのだろうか。
ますます興味が湧いてくる。
コロナが終わってまた行けるようになったら、絶対行きたい!
それまでに韓国語ペラペラにならないと!
意気込みだけはいつもある😆
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