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アーマード・コア6 総重量とブースト速度の関係検証(Ver.1.03.1)


概要

 本記事は、某所で投稿したアーマード・コア6のレギュレーション1.03.1における総重量とブースト速度の関係を検証を再度まとめたものです。
 レギュレーション(1.03.1)配信のお知らせにおいて「機体の総重量に対する各種ブースト速度の変化量を調整」とありましたので、前回の記事とほぼ同様の内容を検証してみました。途中の検証に興味が無い方は、結論まで飛んでいただいて構いません。

修正履歴

2023/10/10
 図6の横軸の最大値を120000→160000に修正。
2023/10/11
 図3を減少率 [%]のみのグラフに変更し、文言も合わせて変更。

検証1:ブースタ3種類による検証

 前回同様、総重量とブースト速度の関係を明らかにするため、脚部を二脚で固定し、ブースタを変えながら総重量を5000刻みで最軽量から積載上限まで変化させ、AC SPEC上のブースト速度がどのように変化するかを検証しました。
 検証に使用したブースタは推力最高のBST-G2/P06SPD、推力最低のBC-0400 MULE、推力が全ブースタでおおよそ中間に位置するBST-G2/P04の3種類としています。
 検証結果を下記図1に示します。

図1:総重量-ブースト速度(二脚、ブースタ別、Ver1.03.1)

 これを前回の検証結果と比較すると下記の図2となり、前Verにはあった総重量40000-50000の間のブースト速度の急激な低下が無くなっていることがわかります。また、総重量75000-80000の間のブースト速度の急激な低下も割合が緩やかになっています。

図2:総重量-ブースト速度(二脚、ブースタ別、Ver比較)

 Ver.1.03.1において、隣接するデータ間でブースト速度がどの程度の割合で減少しているかを計算し、プロットしたのが次の図3です。

図3:ブースト速度減少率(二脚、ブースタ別、Ver.1.03.1)

 図3より、ブースト速度の減少率は総重量60000までは少なく、そこから総重量80000までの間はどんどん増加し、総重量80000以降はほぼ一定で低い減少率であることがわかります。特に総重量75000-80000の間のブースト速度減少率はそれまでの2倍程度あります。

検証2:脚部別の検証

 次は脚部の違いによる影響を調べるため、二脚、逆関節及び四脚で総重量とブースト速度を確認しました。搭載するブースタはBST-G2/P04で固定し、タンクについては前回の検証で他の脚部と異なる振る舞いをすると分かっているので除外しました。
 検証結果が下記の図4となります。

図4:総重量-ブースト速度(ブースタ固定、脚部別)

 前回同様、タンク以外の脚部は総重量と推力が等しいのであればブースト速度も等しいことがわかりました。

検証3:タンクの実測検証

 最後に、タンクについて前回同様AC TESTでブーストON状態で走り、その際のブースト速度を確認しました。AC SPEC上のブースト速度検証については省略します。
 得られた結果を前回の速度と比較したのが次の図5-1~図5-3です。

図5-1:総重量ブースト速度(LG-022T BORNEMISSZA、実測、Ver比較)
図5-2: 総重量ブースト速度(VE-42B、実測、Ver比較)
図5-3: 総重量ブースト速度(EL-TL-11 FORTALEZA、実測、Ver比較)

 いずれのタンクもブースト速度に変化はほぼ無く、タンクについては今回のアップデートによる機動性への影響は無いと言えます。
 検証1の図1にタンクのブースト速度を重ねてプロットすると次の図6となります。こと地上でのブースト速度については、同重量ではタンクの方が概ね高速となります。

図6:総重量-ブースト速度(二脚ブースタ別&タンク、Ver.1.03.1)

結論

 以上の検証から、次の結論が得られます。

  • 前Ver同様に、ブースト速度は総重量40000以下で頭打ちする。

  • 前Ver同様に、二脚、逆関節及び四脚は総重量と推力が同じであれば同じブースト速度が得られる。

  • 総重量の増加によるブースト速度の減少には大きな変更があり、総重量60000までは小さくほぼ一定で、総重量60000-80000の間で放物線を描くように増加し、総重量80000以降は再び小さくなる。

  • タンクは今回のアップデートでブースト速度関連の変更はない。

 個人的な所感としては、今回のアップデートにより、前Verまでの中量級であれば総重量75000ラインに合わせる方が効率が良いという状況から、軽めの中量級を目指して得られる機動力向上の恩恵が大きいという状況になったと考えています。また、軽量級としてブースト速度の減少量が小さい総重量60000を一つのラインとして設定することができ、総合すると今回の調整で中量級以下のアセンブルの幅が広がったと評価できると思います。
 これで今回の検証は完了となります。ありがとうございました。

あとがき

 検証した結果、総重量とブースト速度の関係にがっつり修正が入っていることが判明していささか驚いています。
 今後の検証についてですが、こちらも大きく修正が入ったと聞くアサルトブーストの速度まわりや、近接武器の踏込み距離、Ver.1.03.1における全ての射撃武器の弾速測定、後は某所では少し触れましたが、構え武器のトリガーから発砲までのタイムラグなどに興味があるので、時間が出来れば順番にやってみたいと思っていますが、10月中に時間が取れるかは不明です。気長にお待ちいただければと思います。


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