![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85235490/rectangle_large_type_2_626f3d6c51186094b767c9533f31a0f9.png?width=1200)
???question???
貴方が部屋を出ていくのを見た。
その後ろ姿はとてもボロボロで僕の知ってる後ろ姿ではなかった。
何度叫んでも振り向かないその背中に俺は叫び続けた。
だけどその背中は振り向かずに歩いた。
その時から俺は支配されてたんだ。
死という恐怖に
生きるという苦しさに
常に闇を生きる
これが俺の道だ
ただ、ロウソクの明かりだけが俺の道標だ
闇の中をさ迷っていた。
手を引かれるまま闇雲に歩いていた。
とある日、光が見えた。
その光は儚くて弱々しくてでも何故だか強さも兼ね揃えていて。
縮んでしまった自分の両手を見て悟った
俺はずっと何年もの間、闇をさまよっていたんだろうなって。
知らない場所に来てしまったんだろうなって。
あの頃とは違う光
全て壊れてなくなってまた再生して
そうやって世界は回っている。
新時代
そう、ここがそうなのか。
隣にいる「貴方」は、前とは違う、
ただただ強くて眩しい光ではない。
優しい光だ。
俺は今度はこの光を守らなければいけない。
前の俺はもう死んだよ。
今の俺は…………