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腹直筋皮弁法で乳房再建手術後に腹痛続いた【前編】

こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている【ばぁばは鍼灸師】のファンです。

今回は、乳ガン手術後に【腹直筋皮弁法】による乳房再建手術を受けた後ずっとお腹が痛かった方の症例の【前編】です。

【有子さん    65歳    主婦】


1.有子さんの症状

有子さん:近所の人からこちらのことを聞いて来ました。
乳ガンの手術の後、乳房再建手術の【腹直筋皮弁法】を受けたんですが、それが上手くいかなかったみたいなんです。
その後で、お腹が妊娠して産み月になったぐらいに膨れてきたんです。
ビックリして病院に行ったら、何故そんなに膨れたのかは分からないって言われて。
それで、もう一度お腹を切って膨れてる皮膚を折りたたんで縫ってペチャンコにする手術をしたんです。
それから、7年になります。
この7年間ずっとお腹が痛くて、朝起きたら鎮痛剤を沢山飲みながらソファーで横になってばかりです。
用事で出かける時は往復タクシーを利用してます。
このお腹の痛みは鍼灸治療で取れますか?

【腹直筋皮弁法】乳房再建手術の一種でお腹の筋肉、皮ふ、脂肪に血管を付けた状態で胸に移植して乳房を作る方法です。

ばぁば:そうですか。
それは辛いですねぇ。
正直、有子さんのような症状の方が来院されたのは初めてです。
ですが、手術で傷ついたお腹を改善させていく治療は鍼灸でできます。
やってみましょう。

⒉【腹直筋皮弁法】の手術後のお腹の痛みに対する鍼灸治療ー1ヶ月後

体力も気力も落ちて、体も冷え
きっている有子さん。
まずは、全身の気、血、水の巡りを良くして、有子さん本人の自然治癒力や免疫力、自己回復力を高めるようにようにしました。
次に、足元を温めながら、足にある有子さんの症状を改善させる為に必要なツボに置鍼しました。

【置鍼】症状を改善させる為に必要なツボに鍼をして、しばらくそのままにしておく方法

足に置鍼したまま、仙骨や腰の圧痛点や反応点に治療開始後の3回は知熱灸をしました。

【知熱灸】皮膚上に1センチ大に丸めたお灸を置き熱さを感じたら取り除く優しいお灸

その後、カチカチに固まっている首や肩を緩めていきました。

次に仰向けになってもらい、足のツボに置鍼しながら、お腹を触診しながら、圧痛点に知熱灸をしていきました。

―1回目の治療後―

有子さん:お腹と腰が少し伸びたみたい。
肩こりも少し楽になってます。

―1ヶ月後―

有子さん:お腹がすごく楽。

【後編】に続く

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