ADHDの向き不向きを見極めて、自分の仕事を切り開く
ハッタツソン2020のプレイベントとして、「働く」をテーマに発達障害の当事者にリアルな声を発信していただく、全5回のオンラインイベントを開催しました。
最終回は営業職で独立している大学生のゆうさん。自らADHDの特性と向き合い、向いている職業を模索した経緯をお話いただきました。
大学3年生のゆうさんは、20歳の頃にADHDと診断され、その後障害に関する本を読み漁ります。今後どのように生きてゆけばいいのか模索する中、「ADHDに向いている職業」に就こうと決心します。
心理学を独学で勉強する中で、仕事は「やりたい仕事」ではなく「向いている仕事」を選んだ方が幸福度が上がると気づいたゆうさん。まずは自分のタイプを知るために、自身をADHD的特性と、そうでない要素を分けて客観的に分析します。結論として営業や広報、クリエーター、料理人などいくつかの職業に目星をつけます。そして、大学2年で長期インターンで営業職につき、力をつけ起業へ。現在は学生生活を送るかたわら、営業事業をしています。
「ADHDでよかったと思う」と話すゆうさんからは、障害の特性に向き合いながら、冷静に生きる道を切り開いた”自信”が伝わってきました。ゆうさんの好きな言葉は「ちょうどいい」。「どれだけ辛いことがあっても、”ちょうどいい”と思えると前向きになれる」と話してくださいました。営業でもお客様に断られそうな時、「ちょうどいいですね、実は──」というふうに話をつなげて、会話を広げていくそう。障害に悲観的にならず、前向きに挑戦する姿をみて、感化された人も多いのではないでしょうか。
ゆうさん自身もADHDの特性として忘れ物が多い、マルチタスクが苦手など、当事者特有の悩みを持ちます。しかし、苦手な部分に関しては最大の対策をして、それでもダメなら人に任せるといったように割り切って工夫されています。
今後はADHDの特性を生かして、弁護士を目指すというゆうさん。特性を強みとするか、障害と呼ぶか。自分という個性の生かし方について、考えるきっかけになりました。
ハッタツソン2020のプレイベント第2段としてみんなの座談会「日常を、みんなの視点で考えよう」を全3回開催!
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ハッタツソンは発達障害の当事者の方(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)とそうでない方(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)がチームを組んで仕組みやサービスなど考え作っていく3日間のプログラムです。今年は「誰もが働きやすい社会をつくる」をテーマに12月5日〜7日に開催します!
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プログラム参加枠(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)として参加される方
当事者枠(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)として参加される方
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