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「障害者雇用は誰のため?」模索して見つけた僕の『働く』とは

ハッタツソン2020のプレイベントとして、「働く」をテーマに発達障害の当事者にリアルな声を発信していただく、全5回のオンラインイベントを開催しました。

第1回目は、就労継続支援B型事業所に通っていた経験があり、現在はコールセンターで働くかたわら「発達障害バー」などのイベント活動を行う、やださんにお話いただきました。

やださん

やださん/矢田 和寛(やだかずひろ) 
北海道・函館出身で、現在大阪在住。
札幌市を拠点とし、20歳で発達障害啓発活動団体「Age free community」を立ち上げる。法人個人を問わず、発達障害の基礎を学ぶ勉強会を主催。イベント来場者数はのべ500人以上。現在は札幌に「発達障害バー」を作るために奮闘中。趣味は旅行と飛行機に乗ること。
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就労継続支援B型事業所とは
就労継続支援B型事業所とは、障害や難病のある方が年齢や体力などの理由で、一般企業で働くことが困難な方が、就労訓練を行うことができる福祉サービスです。雇用契約を結ばないため、自分のペースで軽作業をしながら、能力や知識をつけていくことが目的です。賃金は、生産したものに支払われる工賃になります。

就労継続支援B型事業所で働いていたときは、「やりがいを感じず、どこか悶々とした気持ちを抱えていた」と言うやださん。支援所の仕事内容は、割り箸の袋作りなど、単純作業すぎて辛いと感じていたことから、一般企業への就職を決心。さまざまな経験をする中で、コールセンターの品質管理業務が、自分にとって働きやすい仕事だと気づきます。

そんなやださんは一般企業で働くうえで、「人間関係の構築」に苦労したそう。飲み会の断り方、相談するタイミング、突然の話かけなど、発達障害当事者として辛かった場面を共有してくださいました。そして、ご自身の体験談をもとに「障害者雇用は誰のためにあるのか」という問題提起。

後半のディスカッションでは、参加者と一緒にさらに話を深めていきます。フリーランスや学生などのさまざまな立場の参加者同士で話し合い、「障害者雇用を利用することで、企業にとってメリットを感じる社会なってほしい」との意見が出されました。

当事者としての仕事とやりがいの葛藤を知ることで、障害者雇用制度との付き合い方を考える時間になりました。福祉サービスを利用すれば、すべて当事者が働きやすくなると考えていた私にとって、衝撃的なお話でした。制度と障害のはざまで悩みながら、自分の生きる道を模索したやださんの姿は、多くの人のヒントになるのではないでしょうか。

記事制作:林 小夏(@littlesunmer100)
編集:浜田 みか(@Mika_Ham1977)

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ハッタツソン2020のプレイベント第2段としてみんなの座談会「日常を、みんなの視点で考えよう」を全3回開催!
詳細及び参加申込はこちら

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ハッタツソンは発達障害の当事者の方(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)とそうでない方(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)がチームを組んで仕組みやサービスなど考え作っていく3日間のプログラムです。今年は「誰もが働きやすい社会をつくる」をテーマに12月5日〜7日に開催します!

詳細及び参加申込はこちら

プログラム参加枠(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)として参加される方

当事者枠(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)として参加される方



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