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レデラジ#21|大人の発達障害がテーマのフリーペーパー「凸凹といろ。」とは
ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくるをミッションに活動するLedesone(レデソン)のショートラジオ番組「レデラジ」
レデラジでは、毎回さまざまなゲストと一緒にLedesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや見えづらい違いについてお話しをしていきます。
今回は、大人の発達障害がテーマのフリーペーパー「凸凹といろ。」編集長のゆーさんにお越しいただいて、お話を伺っていきます。
「凸凹といろ。」は大阪市内を中心とした各地の配布場所、または下記のサイトから取り寄せることが出来ます。
配布場所一覧
取り寄せサイト
※お取り寄せの場合、梱包や梱包材などの手配がございますので、送料と、手数料がかかります。 同じ号なら同料金にて1冊〜12冊まで対応可能です。
レデラジはnoteではテキストとして、Spotify、Apple Podcast、Youtubeでは音声でお楽しみいただけます。
「読んで元気になった」「勇気を持てた」大人の発達障害がテーマの「凸凹といろ。」とは?
Ten:
Ledesoneがお届けするショートラジオ番組「レデラジ」
モデレーターのTenです。
レデラジでは、毎回さまざまなゲストと一緒にLedesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや見えづらい違いについてお話しをしていきます。
今回は、凸凹といろ。編集長のゆーさんにお越しいただいてます。
ゆーさんよろしくお願いします。
ゆー:
よろしくお願いします。「凸凹といろ。」の編集長でデザイナーの「ゆー」と申します。今回は呼んでいただきありがとうございました。
参考:「凸凹といろ。」
Ten:「凸凹といろ。」は大人の発達障害がテーマのフリーペーパーということなんですが、具体的にはどういった情報の提供や活動をしているんですか?
ゆー:「凸凹といろ。」は大人の発達障害がテーマの、成人されている方や大学生、これから社会に出る当事者向けのフリーペーパーです。当事者ご自身で書いていただいた記事や、インタビュー、精神科や訪問介護の先生や心理士などの方々が書いてくださった専門的な知識も学べる記事を掲載しています。
Ten:どんなページが人気ですか?
ゆー:読者によって結構違いがありますね。支援者の方だと、「専門家の記事が面白い」といわれることがあります。毎号掲載している「医療従事者の立場から見た発達障害にまつわる雑談」という記事があるんですが、支援者目線でどんなかたちで当事者の方々と関わればいいかという内容が多いので、支援者や看護師の方には人気があります。
当事者の方々には、やはり当事者の記事が人気です。読むとちょっと前向きになれるような、今なにかしらでがんばっている当事者の方を記事にしています。当事者の方は、大変な思いや経験をされている方も多いので、そんな状況からどうやって今の前向きな状態になったのかなどのストーリーを載せているので、「読んで、すごく元気になった」「勇気を持てた」というお話をよく聞きます。なので読む方によって人気の記事は変わるかなと思います。
Ten:やはり読者層としては、当事者や支援者の方が多いのでしょうか?
ゆー:そうですね。読者層で言うと、やはりそういう方がメインですね。あとは、ご家族の方が発達障害があるからと取り寄せていただいたりしたこともありました。
Ten:それはどんなことを知りたくて、取り寄せられたのでしょうか?
ゆー:そうですね。特に親御さんは、「今、こんなに大変だけど、この子の将来はどうなるんだろう」という心配を抱えていると思うんですよ。そういう方が取り寄せていただいて読んで「子どもの将来について、どうしようかとすごく心配していたけれど、こんなふうにみんな生きているんだと勇気が持てました」というお話など、結構いただきます。
あとは知り合いの方に発達障害があるとか、パートナーが当事者だからという方もいらっしゃいます。
Ten:なるほど。実際に拝見して驚いたのは、フリーペーパーにしてはすごく情報量が多いことです。
ゆー:最初は20ページほどでしたが、今はもう28ページベースになっていて…
正直大変です(笑)毎号、10名ぐらいの方が関わってくださって記事を作っています。広告も言うほど多くはありません。でも最初は広告が1~2ページだったのですが、最近は協賛してくださる企業が増えてきたので、広告のページを増やさなくてはいけなかったのですが、「広告が増えたからといって、記事のページを減らしたくない」という気持ちもあって。ならば、その分ページを増やそうということで今の状態になっています。
Ten:広告もタイアップなど面白い企画が充実していますよね。
ゆー:そうですね。フェリシモさんとのタイアップでは、フェリシモは20年以上前からc.c.p(障がいのある人たちの個性や能力を活かすプロジェクト)というラインを作ってはいたものの、意外と知らない人が多かったんです。フェリシモっておしゃれな雑貨がたくさんある通販サイトのイメージが強いんですが、こういう取り組みもされていることについては、当事者の方も驚く方が多いですね。フェリシモさんにも、喜んでいただいています。
参考:「felissimo C.C.P」
Ten:やはりフェリシモの商品は人気がありますか?
ゆー:毎号プレゼント企画をやっているのですが、そちらに商品を提供してくださっています。毎回応募がたくさんありますね。
発達障害の人に役立つ製品の情報は探しにくい?
Ten:「凸凹といろ。」では今、いろいろな情報が掲載されていますが、11月に発行される第8号には、Ledesoneも特集に参加させていただきました。また、今後、発達障害の人にもおすすめの製品やサービスを紹介するページをLedesoneが担当させていただくことになっています。
Ledesoneの提携開始のお知らせ
発達障害の人にも役立つ製品やサービスを紹介するページについて、もともとゆーさんご自身で作成されていたそうですが、なぜそれをやろうかと思ったのかをお聞きしたいです。
ゆー:本当にLedesoneさんが現れてくれてめちゃくちゃ助かっているんですけど(笑)。この活動を始めていくうちに、困りごとを発信すると、当事者の人やいろんな人が便利なツールを教えてくださるようになりました。「これを知ったら、みんな助かるだろうな」と思ってページを作ったのは良いのですが、実は私自身があまり情報を持っていないことに気づいて。
私は結構、自力でなんでも無理やり押し進めてしまうタイプで、あまりツールなどに頼らず生きてきたんですね。ツールがあってもうまく扱えないことも多かった。なので、結構ネタ切れが早くて3,4回で終わってしまったんです(笑)。
それで連載は終わってしまったんですが、その後1,2回お休みした後に、Ledesoneさんが連絡くださって、そのページを担当していただけるということで、非常にありがたかったですね。
Ten:その前の号でもスポンサーさせていただいたりはしていたのですが、その後登録したといってくれる方もいました。
ゆー:6000部発行ですから、当事者向けの商品やサービスだったら、普通の雑誌に載せるよりは反応がいいと思います。
Ten:以前のページを拝見したり自分が担当してみて感じたのは、当事者の人向けに作ったのではない商品だけど、意外と当事者に役立っているものって実は世の中にすごく多いんじゃないかなと思いました。
ゆー:製品開発は「誰でも使いやすくしたい」と思って作るので、当事者も使いやすいものができるのは当たり前かもしれませんよね。
Ten:掲載されている商品って言っても大丈夫ですか?
ゆー:大丈夫だと思います。
Ten:僕がおすすめさせていただいたのは、第8号に載っている花王の洗濯用洗剤「アタックZERO」です。
参考:洗濯用洗剤 アタックZERO
普通の洗濯洗剤ってキャップに入れる方式の容器が多いじゃないですか。それだといつも量をめっちゃ入れすぎてしまったりとか、閉め忘れてしまったりとかが多くて。でもアタックZEROのプッシュ式はレバーを引くだけなので、めちゃくちゃ助かるんですよ。
ゆー:これめっちゃいいですよね。他のADHDの方と話していても「わかる!」っていう方が多かったんですが、結構入れすぎちゃう人って多いんですよ。閉め忘れもよくあって、こぼしてしまったりとかも。私も早々にあきらめて、ボール状の洗濯洗剤を使っています。自分で測るのが正直難しいので、このアタックZEROもめちゃくちゃいいですよね。
Ten:これは本当に、ステマではなくて当事者がいいと思った商品を各企業に許可をいただいて掲載しているので、忖度なしです(笑)。
ゆー:目盛りで測るのは難しいですよね。
Ten:こういうかたちで使えるのはすごくいいなと思います。Ledesoneでも、当事者の人たちにも役立つような製品やサービスをどんどん世に発信していくことを大事にしているので、まずは既にある商品から当事者にも使いやすいものを発掘して届けていくことをしていきたいと思って、今回ご一緒させてもらおうと決めました。
ゆー:発達障害の方を対象として作られた便利な商品を見つけるのは、実はそんなに難しくない。インターネットで「発達障害」「使いやすい」「ツール」って調べれば出てくるけど、そういう目的ではなく作られた商品だけど当事者にとって使いやすいツールも世の中にはたくさんありますよね。ただ、やはりそれを見つけるのは大変です。
Tenさんはそういうのを見つけるのがお仕事なので、私としては「そういう情報がそんなにあるんだ!」みたいな気持ちで、感心しながら聞かせてもらっています。すごく助かりますし、楽しみにしています。これからもよろしくお願いいたします。
第8号の見どころについて
Ten:ありがとうございます。ほかにも第8号の特集記事として株式会社モリサワのUDデジタル教科書体を作られた高田さんと当事者の対談記事などもありますが、第8号の見どころを教えていただけますか?
ゆー:Ledesoneさんからご紹介いただいて、高田さんの対談を掲載できることになりました。もちろんすべての記事をちゃんと作ってはいますが、やはり毎回、特集は面白くて見ごたえのあるものになっていると思います。
今回、特にこだわったのは、読みに困りごとがある当事者の方に対談で出演していただいているので、UDデジタル教科書体をメインにフォントを組んでいます。見やすさについては、私もわからないなりに、かなり意識して作りました。今までも文字のサイズなどはある程度そろえていましたが、今回のページはいつもより大きめのフォントで、行間もかなりあけて作っています。あと、読みやすいように装飾もかなり抑えて作っています。なので、読みやすいのではないかと思います。
今回アンケートに読みやすさについての質問も入れているので、ぜひ回答していただければと思います。
Ten:僕も今、まだ手元にはないので、来るのがすごく楽しみです。
今回は「凸凹といろ。」の、ゆーさんと、現在の取り組みやLedesoneとの連携、第8号の見どころについてお伺いしました。
次回は「凸凹といろ。」を始めた経緯やきっかけについてお話を聞いていきたいと思います。
「凸凹といろ。」第8号は11月5日から大阪を中心に各地で順次配布されます。配布場所は凸凹といろ。公式サイトの「配布場所一覧」でご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください。
配布場所一覧
Ten:ゆーさん、今回はありがとうございました。
ゆー:ありがとうございました。
Ten:今回もレデラジをお聞きいただきありがとうございます。
レデラジでは感想やご意見の他に「こんなトピックを取り上げてほしい!」などのコメントも大募集しています。「凸凹といろ。」第8号のご感想もお待ちしています。
次回のレデラジもお楽しみに!
使用音源について
フリーBGM・音楽素材MusMus
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