【第6回】オレ・グラッセは、水平線。
2018.11.1
秋らしくなってきましたね。
分館はじまってまもなく1ヶ月ほど経ちました。
正確な場所などわかりづらい中、
ふらり及び重ねてのご来店、
ありがとうございます。
場所について、多数問い合わせ、ありました。
見つけてもらいたいという気持ちが強すぎて、
とても不親切だったこと、
深く反省しております。。
ようやくHPの地図を書き直しました。
こちらに分館の場所をポイントしましたので、
ご確認ください。
さて、
ご覧になった方も増えてきたかと思いますが、
分館のメニュー、いかがでしょうか?
本館にもあるもの、
分館にしかないもの、あります。
数は少ないですが、
分館の雰囲気に合わせたものに、
すべて考え直しています。
ブレンドも
コクテル堂さんとの長い縁とご厚意あって、
小説『日々の泡』と、
喫茶室『日々の泡』をイメージした、
オリジナルブレンド『日々の泡』を
作っていただきました!
小説の中に満ちている花の香り、
美しくきれいな酸味が印象的ながら、
エイジングビーンズらしさもきちんとある、
飲み重ねたくなる
ジューシーな味わいのブレンドです。
是非、お試しをば、どうぞ。
せっかくなので、といいますか、
表題にもあります、オレ・グラッセ。
コクテル堂さんとも
深い関わりがありますので、小噺ひとつ。
その昔、アンセーニュダングルさんや、
レジュグルニエさんなど、
フレンチスタイルと呼ばれる
名喫茶が生まれた頃、
このデザインの創始者でもある
松樹新平さんが考案したのが、オレ・グラッセ。
当初のレシピは、氷は入っておらず、
コクテル堂の夜のように深いアイスコーヒーと、
甘く優しいアイスミルクを、
美しい2層にして、ストローを使わずに、
グラスを傾けて飲む、という
まるでカクテルのように
大人っぽい艶やかな飲み物だったそうです。
それが時を経て、
それぞれのお店にあった形にかわっていき、
末端である当店もお出ししている訳で…
分館を出した今、殊更感慨深いです。
新しい喫茶の時代を象徴する、
門出の飲み物だったオレ・グラッセ。
分館のものは、本館とも、
原点のレシピのものとも、少し変えてみました。
黒と白の水平線の向こう側に、
喫茶の新世界が見えるかはわかりませんが、
私たちなりに試行錯誤しながら、
探し続けたいなと思います。
こちらも是非、お試しをば、どうぞ。
ではでは、駄文長くなりましたが、
今日はこの辺りで。
次回は早ければ
11月中にもう一度更新できればと思いますが。。
『紙と鉛筆と、頭の中。』というお話の予定。
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