数値化の魔力 "最強企業"で学んだ「仕事ができる人」になる自己成長メソッド
【書籍情報】
タイトル:数値化の魔力 "最強企業"で学んだ「仕事ができる人」になる自己成長メソッド
著者:岩田圭弘
出版社:SBクリエイティブ
定価:1,760円(税込)
出版日:2023年12月24日
【なぜこの本を読むべきか】
仕事の結果は、行動の量と行動の質によって決まる。
行動を数値化することで、自分に足りないものを客観的に認識でき、圧倒的なスピードで成長できるようになるのだ。
本書は、仕事の結果を出すための数字の使い方を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
キーエンスの数値化を実践すれば、改善が結果に現れ自分が成長していることを実感できる。
つまり、行動の数値化によって効率よく成果を上げることができ、仕事も楽しくなるのだ。
【著者紹介】
岩田圭弘
アスエネ株式会社共同創業者 兼 取締役COO
2009年にキーエンスに新卒入社。
2010年新人ランキング1位を獲得。
2012年下期から3期連続で全社営業ランキング1位を獲得し、マネージャーに就任。
その後、本社販売促進グループへ異動、営業戦略立案・販売促進業務を担当。
2020年にアスエネに参画。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
行動を見える化すると、改善すべき課題が見えてくる。
📖ポイント2
最上流のプロセスの行動量から改善すると、結果が出やすい。
📖ポイント3
行動の質を改善するときは、転換率に着目する。
【1】現状を可視化する
見える化すると課題が見える
仕事の結果は「行動の量」×「行動の質」で決まる。
行動とは、結果に至るまでのプロセスのことだ。
たとえば、受注件数を目標とする場合、次の各プロセスが行動となる。
上記の過程を経て、“受注”という目標を達成することができるということだ。
結果をプロセスに分解することで、結果を出すための具体的な行動が見える。
さらに、プロセスを数値化すると、うまくいかない原因(課題)がわかる。
結果を出すためには、うまくいっていない部分の原因を特定し、改善する必要があるのだ。
しかし、多くの人は原因ではなく解決策を考えがちだ。
どんなに素晴らしい解決策を思いついても、根本の原因と関係がなかったら無駄な努力になってしまう。
そこで、プロセスを数値化しておけば、客観的に原因を探すことができる。
行動を分解して数値化することで、課題が見え、改善に向けて正しい方向へと動くことができるのだ。
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行動を見える化する3ステップ
行動を見える化するためには、3つのステップがある。
まず最初は、目標(ゴール)の数値化。
数値化した目標は、ビジネスシーンで「KGI(Key Goal Indicator)」と呼ばれる。
KGIは目標が達成されたかを評価する指標で、KGIによって次のステップで必要となる数字が変わってくる。
KGIを決めるときのポイントは、会社から与えられた目標の3割増しくらいに設定することだ。
人は目標を設定すると8〜9割の達成率になることが多いため、あらかじめ3割増しで目標を設定しておく。
次に、KGIまでの行動を業務プロセスで分解する。
業務プロセスに分解することで、KGIを達成するために何をするべきなのかが明確になるのだ。
最後に、プロセスごとに行動目標を数値で設定する。
行動目標の数値化はKGI達成のための行動量の指標となり、KPI(Key Performance Indicator)とも呼ばれる。
行動目標を設定するときの注意点は、実際に必要な数よりも高めに設定しておくこと。
目標を設定するときと同じく、目標の達成率が8〜9割になることが多いからだ。
以上の3つのステップで行動目標まで設定できたら、行動目標を1日単位で決める。
行動目標を1日単位まで落とし込んでおけば、日々ダレずに仕事ができるようになっていく。
さらに、1日ごとに目標が決まっていれば、「確実にゴールに向かっている」という安心感と達成感も得ることができるのだ。
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行動実績を記録する
毎日の行動が明確になったら、日々の行動実績を記録する。
記録方法は何でもいい。
エクセル、メモ帳、ノートなど、手軽に記入できるものがおすすめだ。
記録するときのコツは、手が空いたときにまとめてやろうと思わず、毎日同じ時間に行うこと。
まとめて記録しようとしても、2日前でさえ正確に思い出せないし、記録が大変になってしまう。
そして1週間に一度、最低でも1ヶ月に一度は徹底的に振り返りをする。
1日単位でKPIを目標にしながら行動量をコントロールすると、1ヵ月後には明らかな結果を実感できるだろう。
毎日の行動実績を記録すると、行動実績のデータが蓄積され、データ分析の精度が上がる。
つまり、日々の行動実績を記録することは、結果を出すための行動において、非常に価値あるものとなるのだ。
【2】行動の量を改善する
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