続けられる人になるための37の「やめる」

【書籍情報】

タイトル：続けられる人になるための37の「やめる」
著者：三浦孝偉
出版社：ぱる出版
定価：1,540円（税込）
出版日：2023年2月20日

【なぜこの本を読むべきか】

「今年こそは、副業で月5万円を稼ぎたい！」

「今年こそは、ダイエットに成功してモテたい！」

あなたも、新年に目標宣言した経験が一度はあるのではないか？

とくに、年明けや年度の始めは新たな目標を立てる人が多い。

しかし、年始に宣言したことを実際に達成できる人は、全体のわずか8％のみ。

残りの92％は、途中で挫折して諦めているのが現実だ。

本書は、やる気の根を絶やさずに継続する方法が書かれた一冊だ。

本書は、以下のような方にオススメしたい。

■三日坊主を直したい
■何を始めても続かない
■継続力を身につけたい

継続だけは、あなたを裏切らない。

あなたが継続できない原因を解明して、今日からコツコツ続けられる自分に生まれ変わろう。

【著者紹介】

三浦孝偉

株式会社KOIコミュニケーションズ代表取締役。
法人コンサルプラス副業・起業アドバイザー。
情報発信ビジネスを主軸にし、メールマガジン2万人の読者に毎日10年間メルマガを配信する。
「継続こそ最強」と考え、継続研究とその指導に力を入れている。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

物事を続けるには、まず建前を捨てること。やる理由が具体的かつ本音ならば、習慣化に成功する確率が高い。

📖ポイント2

モチベーションありきの継続は失敗に終わる。あれもこれも手につけず、一点集中で物事に取り組もう。

📖ポイント3

継続は、結果よりプロセスが重要だ。継続の延長線上に結果がついてくるため、結果に一喜一憂しないことが大切。

【1】建前で継続は不可能

建前は、継続の天敵

まずは、本書で継続できない原因のNo.1に選ばれている「建前」について触れていく。

現代では、副業したい、起業したい、ダイエットを成功させたいなど、さまざまな目標を掲げる人が多い。

そんな目標を持つあなたに、以下の質問を投げかけよう。

■副業で5万円を稼ぎたい！
→なぜ、その金額を達成したいのか？

■趣味で週末起業したい！
→なぜ、わざわざ起業したいのか？

■ダイエットをして5kg痩せたい！
→なぜ、5kg痩せたいのか？

いかがだろうか。

実は、上記の回答内容によって、すでに継続できるか否かに分かれるのだ。

結論、継続できる人は、非常にリアルかつシンプルで具体的、そして本音の動機を掲げている。

一方で継続できない人は、抽象的で理想論的、そして本音ではなくカッコつけの建前の動機を述べているのだ。

あなたにも、心当たりはないだろうか。

たとえば、仕事の合間で副業を始めたいと思っている人は、大抵が今よりお金を欲している場合が大半だ。

「値札を見て、買い物を断念する自分が嫌だ」
「奨学金の返済を少しでも早く終わらせたい」
「もっとお金を稼いで未来の不安をなくしたい」

上記のように、何かしらの欲求を持っているだろう。

現状の収入で何一つ不満がない人が、わざわざ副業を始めたいなんて思うはずがないからだ。

しかし、本音を隠して「家族を喜ばせるため」とか「もっと社会貢献したい」とか、建前で副業を始める人がいる。

なんとなくの理由や建前をおいても、辛いことが起きた瞬間に挫折するのは明確だ。

まず、何か物事を始めるときは、自分と向き合い「それを継続して得られる未来」を鮮明に描くことが重要である。

そのために、「いま取り組んでいることを続けることで達成したい未来は何か？」という問いを自分に投げかけ、あなたの本音を聞いてみよう。

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継続する理由は人それぞれ

継続したい理由は、人によって異なる。

たとえば、本書では以下のようなタイプ分けがされている。

①モチベーション2.0(物欲・性欲)タイプ
→夏までに腹筋を割って、モテたい！

②貧乏くさい自分が嫌いなタイプ
→コンビニで、値札を見て悩む自分が大嫌い！

③奉仕タイプ
→家族を海外旅行に連れていくために、稼ぎたい！

④数値記録を目指すタイプ
→3ヶ月後までに、体脂肪率を10％にしたい！

⑤コンプレックスタイプ
→同級生に恥じない自分で、同窓会に出席したい！

⑥褒められたいタイプ
→憧れの○○さんに褒められたいから、TOEICで800点取りたい！

⑦尊敬されたいタイプ
→SNSでフォロワー1万人到達するために、毎日投稿したい！

⑧居場所がほしいタイプ
→共通の趣味をもつ仲間がいる、コミュニティに属したい！

⑨知的欲求を満たしたいタイプ
→新しい体験に、挑戦しつづけていたい！

上記のとおり、人によって物事を継続する理由は異なる。

あなたは、どの動機がいちばん心当たりがあるだろうか。

大事なことは、綺麗ごとや建前を捨てて、自分の本音と向き合うことだ。

もちろん、人に宣言する必要はない。

ぜひ本能や欲望に正直になって「何が何でも継続して理想の結果を得たい！」と思える状態にしてみよう。

【2】モチベーションに頼らない