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〈図解〉「すぐやる人」のノート術
【書籍情報】
タイトル:〈図解〉「すぐやる人」のノート術
著者:塚本亮
出版社:明日香出版社
定価:990円(税込)
出版日:2022年12月9日
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【なぜこの本を読むべきか】
できる人は、行動が速い。
行動が遅い人に、成果を出せる人はいない。
では、行動が速く「すぐやる人」に共通することは何か。
それは、自分を動かす仕組みを持っていることである。
本書は、先延ばし癖をなくし、行動力を高めるノート術を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
■何から手をつけていいのか分からない
■いつも期限間近になってバタバタしている
■「やらなければ」と分かっているのに、やりたくない
「すぐやる人」は、頭の中にあるものを書き出すことで、状況や考えを客観的に捉える。
そして、具体的な行動につなげるのがうまいのだ。
あなたも、ノート1冊で、「すぐやる人」になることができる。
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【著者紹介】
塚本亮
1984年生まれ。ジーエルアカデミア株式会社 代表取締役。
Highly Skilled Japan 株式会社取締役。
心理学に基づいた指導法が注目され、国内外の企業やトップアスリートなどから指導依頼が殺到。
のべ6000人に対し、世界に通用する人材の育成・指導を行い、のべ400人以上の日本人を海外のトップ大学に合格させている。
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【本書のキーポイント】
📖ポイント1
タスクをコンプリートさせる「タスコンノート」は、誰にでも効果的なノート術である。1日のすべての行動を、ノートにどんどん入れ込んでいこう。
📖ポイント2
自分を高めていくことができる「リフレクションノート」は、PDCAの各項目で感じたことを書き込むだけなので、簡単に始められる。
📖ポイント3
モヤモヤを解消する「クレンジングノート」は、何も考えずにひたすら書きなぐっていくだけで、驚くほどの効果を体感できる。
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【1】仕事がサクサク進む!タスコンノート
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「タスコンノート」で仕事がサクサク進む
「やること」に追われるのではなく、自分でコントロールしながらサクサク進められるようになる方法。
それが、タスコンノートである。
タスコンノートとは、タスクをコンプリートさせるノートのことをいう。
このノート術を使い、タスクをサクサク進められるようになることで、
■信頼関係を勝ち取ることができる
■プライベートに使える時間が増える
■気持ちよく「やること」を片づけられる
など、良いこと尽くめの未来が待っているのだ。
ノート作りに必要なモノは、以下の3つ。
■A4のノート(コピー用紙でも可)
横向き、縦に4つ折りの4分割で使う
■付箋(3、4色セット)
おすすめのサイズは、横75mm、縦14mm。4分割したA4用紙とほぼ同じ大きさで使うことができる
■ペン(黒1色)
著者が使っているのは、パイロットのVコーンやZEBRAのサラサの水性ペン
何よりも重要なのは、タスクをしっかりと進めることなので、ノート作りがゴールにならないようにしよう。
次項では、タスコンノートの使い方を解説する。
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「タスコンノート」の使い方
1つ目の行動としては、時間帯の分割だ。
4分割にしたA4ノートの一番上に、
午前→午後→夜→予備
と、1分割ごとに記入しよう。
2つ目は、自分の行動を付箋に書く。
このとき、付箋の色を変えるとタスク管理がしやすくなる。
たとえば、以下のような具合に。
【動かせないアポイントは『ピンク』】
■11:00 Aさん打ち合わせ
■14:00 G商品販促会議
【仕事関係は『イエロー、グリーン』】
■Bさんに電話
■Cさんへの質問をまとめる
【仕事以外は『ブルー』】
■ジムに行く
■トイレットペーパーを買う
仕事からプライベートまで、その日の行動はすべて書き出しておこう。
あまりにもイエローやグリーンばかりだと、自分のために行動を起こせていないことに気づけるようになる。
そして3つ目は、タスクを書いた付箋をノートに配置する。
まずは、その日の動かせない予定や終わらせないといけないこと、つまり緊急度も重要度も高いものを、該当する位置に貼り付けよう。
今回の場合でいえば、ピンクの付箋となる。
たとえば、午前11時にAさんと打ち合わせがあれば、「11:00 Aさん打ち合わせ」と書いた付箋を、ノートの「午前」の欄の下の方に貼り付ける。
このように当日の予定を貼っていくと、どこに時間の余裕があるのか見えてくるだろう。
そのうえで、仕事関係のイエローやグリーンの付箋を配置させていく。
仕事以外のブルーの付箋は、予備欄に貼っていこう。
私たちの身体は1つであり、1日24時間は誰のものでもなく、自分のもの。
だからこそ、予備欄を含めた必要なアクションを、どんどん入れていくことが大事なのだ。
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気乗りしないときは「サクサク進むもの」から
寒い冬の日に目が覚めても、なかなか布団から抜け出せないように、動き出すときが一番つらいものだ。
一方、すぐにこなせるようなタスクからとりかかれば、心理的な障壁も低く、スタートへの抵抗も少なくなる。
あまりやる気が起こらないときは、簡単なもの、つまりサクサクできてしまいそうなものから手をつけるといい。
たとえば、1日の中で下記のタスクがあったとする。
■企画書作成
■A社提案書作成
■B社見積書作成
■メール返信
このとき、「メール返信ならサクサク進みそうだな」と思えば、他のタスクが緊急を要するものでない限り、メール返信から取りかかっても問題ない。
できそうなものから始めてみることで、リズムができ、心を乗せやすくなる。
タスコンノートのメリットは、いつも優先順位を考えながら、タスクの配置を変えられることにある。
ときには、このように順序を調整することで、気乗りしない状況を乗り越えることができるのだ。
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【2】1日5分で行動を加速させる![リフレクションノート]
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