「解像度が高い人」がすべてを手に入れる 仕事ができる人」になる思考力クイズ51問
【書籍情報】
タイトル:「解像度が高い人」がすべてを手に入れる 「仕事ができる人」になる思考力クイズ51問
著者:権藤悠
出版社:SBクリエイティブ
定価:1,760円(税込)
出版日:2024年3月2日
【なぜこの本を読むべきか】
上位1%の「仕事ができる人」は、その他の99%には見えないものまで見えている。
なぜ、人によって見え方が変わるのか。
それは、解像度の高さが違うからである。
本書は、解像度を高めるための思考力トレーニングを紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
たとえるなら、解像度の低い人は、自分に合わない眼鏡をかけて「ぼやけた画像」しか見えていない状態。
一方、解像度の高い人は、ピントがばっちり合った眼鏡で「クリアな画像」を見続けている状態だ。
あなたはいま、どんな画像を見ているだろう。
【著者紹介】
権藤悠
株式会社キーメッセージ代表取締役社長。
慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に経営コンサルタントとして入社した際、上位1%の人材である「Sランク人材」の評価を受ける。
キーメッセージ創業後は、AIを活用した新規事業開発、人的資本経営コンサルティング等を提供。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
まずは、「解像度」という言葉の解像度を上げることから始めよう。
📖ポイント2
ここでは、解像度が高い人の特徴を得る方法を紹介する。
📖ポイント3
3種の思考力トレーニングを通じ、解像度が高い人の仲間入りをしよう。
【1】解像度がすべて
そもそも「解像度」って何?
解像度とは本来、画像を紙に印刷したり、Webにアップしたりするときに使われる用語のことをいう。
解像度が高いと画像は細部まで見え、逆に解像度が低いと画像はぼやける。
しかし、近年ではビジネスシーンでも使われるようになった。
ただ、これまで「考えが深い」などの言葉があったにもかかわらず、なぜ「解像度」という言葉が持ち出されるようになったのか。
それは、既存の言葉では表現できないニュアンスがあったからだ。
つまり、「見えている・見えていない」という状態を表現するために、解像度というたとえが必要になったと考えられる。
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「仕事ができる人」の本質とは?
仕事ができる人とは、どんな人のことを指すのだろう。
ここでは、仕事の本質から考えていく。
仕事の本質は、大きく分けて2つある。
まずは1つ目、「問題解決」をすることだ。
基本的に仕事とは、消費者(顧客)が抱えている問題に対して解決策を提示するものであり、その対価として金銭が支払われる。
どんな職種であろうと、消費者のことを考えたアウトプットが求められ、このときに「仕事ができる人」と「そうでない人」の差が生まれる。
つまり、「他の人には見えないもの」が見えている人が、仕事ができる人といえる。
そして、仕事の本質の2つ目は、「仕事は一人ではできない」ということ。
問題や解決策が見えたとしても、実現できなければ意味がない。
実現するためには、人を巻き込む必要があるのだ。
そのため、
ということも、仕事ができる人の必須条件である。
➀②③の観点で、「他の多くの人には見えていないもの」が唯一見えているからこそ、仕事において「価値」を提供することができる。
それこそが、仕事ができる人の本質だ。
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“見ている世界”は、「思考のレンズの解像度」で決まる
では、「他の多くの人には見えていないものが唯一見えている状態」になるには、どのような能力が必要なのか。
今から見ていこう。
消費者が抱えている潜在的な問題に行き着くには、「➀具体化思考力」で掘り下げる力を身につけることが欠かせない。
ただ、具体化思考力は既存の事実を掘り下げるのみだ。
そこで、「②抽象化思考力」による、自分なりの気づきを得る力が役に立つ。
そして、➀②を人に伝え、多くの人を巻き込む力が「③具体⇔抽象思考力」である。
仕事において、“人が見ている世界”は上記3つの能力の高さによって決まる。
この3つを兼ね備えた人が解像度が高い人であり、仕事ができる人とは結局、「解像度が高い人」のことをいうのだ。
【2】どうしたら解像度は高まるのか?
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