イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方
【書籍情報】
タイトル:イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方
著者:小林亮平
出版社:KADOKAWA
定価:1,650円(税込)
出版日:2024年4月2日
【なぜこの本を読むべきか】
2024年、新NISA制度が始まった。
これまでのNISAと比べて大幅にパワーアップし、年間360万円までの投資が可能、非課税期間も無期限になった。
まさに、「使わないともったいない!」
本書は、オリジナルイラストと図解を交え、新しいNISAの始め方を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
新NISAの始め方は簡単で、一度始めさえすれば、後はほったらかしにしてOK。
ズボラな人、忙しい人にこそ、新NISAはピッタリなのである。
【著者紹介】
小林亮平
1989年生まれ。
横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。
現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、チャンネル登録者数は70万人超え。
他著書に『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』がある。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
NISAは投資の利益に税金がかからないお得な口座のため、積極的に使うのがいい。
📖ポイント2
初心者におすすめの商品は、インデックスファンドの投資信託だ。特に「全世界株式のインデックスファンド」は、低コストで人気がある。
📖ポイント3
新NISAを始めるとき、まずはネット証券での口座開設を検討しよう。つみたて投資枠の対象商品のほとんどがラインナップされており、ポイント還元もお得である。
【1】新NISAっていったい何なの?
そもそもNISAとは?
NISAは略であり、日本語に直すと「少額投資非課税制度」と言われるものだ。
投資の利益に税金がかからない制度のことだが、少し分かりにくいかもしれない。
そこで、まずは投資の利益にかかる税金の仕組みを知っておこう。
以下、通常の課税口座とNISA口座で同じ投資を行い、それぞれ10万円の利益が出た場合の比較である。
通常の課税口座よりもNISA口座を使うことで、お得になることが分かっただろうか。
NISA自体は投資商品ではなく、あくまで口座、つまり箱なのである。
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2024年からの新NISAはこう変わる
2014年にスタートしたNISA制度では、つみたてNISAか一般NISAを選んできた。
それが2024年からは新NISAとして統一され、より分かりやすく、かつ使いやすい制度にアップデートされたのである。
ここでは、主な変更点のうち、2つに絞って解説する。
まず1つ目は、非課税枠が大幅に拡大。
非課税枠とは、NISA口座において、1月1日から12月31日までの1年間で投資できる上限額のことをいう。
以下、従来のNISAと新NISAの非課税枠を並べてみよう。
非課税枠が拡大したことで、コツコツ型の積立投資に関しても、つみたて投資枠では月10万円、成長投資枠では月20万円までできるようになった。
さらには、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能。
つまり、新NISAでは、最大で年360万円(月30万円)までの投資ができるのだ。
2つ目の変更点は、非課税期間が無期限になったこと。
非課税期間とは、投資から得た利益に税金がかからない期間のことをいう。
以下、従来のNISAと新NISAの非課税期間を並べてみよう。
たとえば、毎月3万円を30年間、利回り年5%で運用したとする。
5年目ではまだ約24万円の利益だが、30年目には約1,395万円の利益になる。
課税口座であれば、この利益の約20%、つまり約280万円の利益が税金で引かれてしまう。
しかし、新NISAでは、30年間で得た約1,395万円もの利益が非課税になり、そのまま受け取ることができるのだ。
【2】新NISAでおすすめの商品は?
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