集中力がすべてを解決する 精神科医が教える「ゾーン」に入る方法
【書籍情報】
タイトル:集中力がすべてを解決する 精神科医が教える「ゾーン」に入る方法
著者:樺沢紫苑
出版社:SBクリエイティブ
定価:1,650円(税込)
出版日:2024年2月9日
【なぜこの本を読むべきか】
あなたの仕事がうまくいかないのは、集中力が低いからだ。
集中力が低いと、ひとつの仕事に集中できず、パフォーマンスが落ちる。
すると、時間の余裕がなくなり、人間関係にまで悪影響を及ぼしてしまうことを、まずは理解してほしい。
本書は、著者が実践してきた「集中力を高める方法」を紹介した一冊だ。
本書は以下のような方にオススメしたい。
集中力が高くなれば、より早く質の高い仕事ができるようになる。
会社で評価されるだけでなく、余裕ができてプライベートの時間までもが増えていくのだ。
【著者紹介】
樺沢紫苑
札幌医科大学医学部卒。
2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。
帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube、メールマガジンなど、累計100万フォロワーに情報発信をしている。
【本書のキーポイント】
📖ポイント1
集中力を高めたいならゾーンを目指そう。集中しながら高いパフォーマンスを発揮できるようになる。
📖ポイント2
メモを取ると集中力が高まる。大切なのは、重要なポイントに絞ってメモすること。学びも同じで、学ぶことを3つに絞ると得られるものが最大化する。
📖ポイント3
TO DOリストを活用すれば、仕事の抜け漏れを防げ、集中力も維持できる。さらに、仕事の効率が上がり、プライベートまでもが充実するのだ。
【1】集中力を高める基本原則
スマホが集中力を奪っている
いま、ほとんどの人がスマホを持っている。
スマホの利用時間は、100分(2017年)から175分(2022年)と、5年間で約1.7倍に増えた。
スマホの長時間利用にはデメリットがある。
脳とメンタルを疲弊させるのだ。
スマホの利用時間が長くなるほど、学校の成績は下がり、うつ病・不安障害の発症率・自殺率が高まる。
さらに、テキサス大学の研究によると、スマホが机の上に載っているだけで、集中力や認知機能が低下することもわかっている。
スマホをまったく使っていなくても、近くに置いてあるだけで集中力がなくなるのだ。
スマホが1人1台になった現代では、スマホから集中力を取り返す必要が出てきた。
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集中力低下の原因
集中力の低下には、3つの原因がある。
ひとつずつ説明しよう。
まず、リズムと疲労について。
集中力にはリズムがある。
朝が一番高く、午後、夜と、時間が経つにつれて下がっていく。
また、頭を使えば使うほど、脳が疲れて集中力が低下する。
あなたも、長時間の作業で頭がボーっとしたことがあるのではないだろうか。
2つ目の原因は、脳疲労とストレス。
仕事が忙しくて休息が十分に取れていないと、慢性的な疲労が蓄積し、注意力や集中力が低下した状態が続く。
これを脳疲労という。
さきほど出てきた”疲労”とは違い、常に疲れが溜まっていて、集中力も低い状態が続く。
脳疲労の人は、精神的なストレスがかかっている場合が多い。
ストレスがかかったときに分泌されるストレスホルモンの濃度が常に高いと、集中力は下がりやすくなるのだ。
そして3つ目の原因は、ワーキングメモリの低下。
ワーキングメモリは脳の作業領域ともいわれ、数秒から30秒ほどの短い時間だけ情報を保持する役割がある。
ワーキングメモリが低下すると、複数の情報を保持できなくなり、ミスやど忘れが増えていく。
複数のことを覚えていられないと、もちろん仕事にも集中できない。
すなわち、ワーキングメモリの低下は、集中力の低下にもつながるのだ。
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ゾーンを目指す
集中力を高めたいなら、健康な状態ではダメだ。
もっと上の状態を目指そう。
健康の上が「絶好調」、さらにその上には「ゾーン」がある。
健康な状態は、病気ではないだけでパフォーマンスが高いとはいえない。
そこで、絶好調を目指す。
絶好調になると、健康に加えて仕事や人間関係もうまくいき、パフォーマンスも上がっていく。
健康・つながり・成功・達成・お金のすべてが手に入る状態だ。
そして、絶好調になったら、さらにその上のゾーンを目指そう。
ゾーンに入れば、仕事に集中して高いパフォーマンスを発揮できるだけでなく、疲れ知らずの状態になれる。
つまり、最高の状態ということだ。
【2】インプット方法で集中力が変わる
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