育児×仕事しながら修士号取得!オンライン留学のメリット&デメリット①
皆さまこんにちは。
前回初投稿した記事が予想を上回るペースで読者の方に読んでいたけたようで大変うれしいです。
たくさんの心温かいいいね、本当にありがとうございました!今後の執筆活動の励みになります。
オンライン留学のメリット、デメリットについては他の経験者も書いていらっしゃるので、先駆者たちのブログと内容が重複してしまうかもしれませんが、現地滞在型の留学と比較しながらオンライン留学のメリット、デメリットについて改めて考えてみたいと思います。
前回の投稿でお話しした通り、オンライン留学の良い面だけでなく、デメリットや「オンライン留学」の厳しい現実についても全部ひっくるめてできるだけ正直に綴っていきたいと思います。
それではまずメリットからいきます。
オンライン留学ならではのメリット
1.仕事を続けながら学べる
1-1.社会人の現地留学には膨大な「機会費用」が生じる
ある選択肢を選んだことにより失われた逸失所得のことを、経済学では「機会費用」と呼びます。もし仕事を辞めて留学するとなると、ほとんどの場合は学業に専念することになります。そうすると当然ながらその間は収入が途絶えることになります。さらに現地留学という選択肢を取ることによって、学生の期間の分だけ賃金収入を失うだけではなく、勤務年数に応じて支払われる退職金や年金などの年収以外の逸失所得が発生する可能性もあります。
また仕事を辞めて留学するとキャリアにもブランクができてしまいますよね。こうした心配はオンライン留学なら一気に解決します!
1-2.仕事から得られる知識を学びに活かすことができる
仕事をつづけながら学ぶことのもう一つのメリットは、仕事から得られる知識を常にアップデートされている状態で保つことができるということです。日々の職務から得られた知見を大学の課題やクラスメートとの意見交換に活かすことができます。これは特に専攻分野が職務と関連している場合には大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。
2.オンキャンパスのコースに比べて学費が安い(それでも高い)
こちらはよく指摘されるメリットですね!
King’s onlineで国際関係の修士を取得した場合の学費を実際に見てみましょう。こちらは2023年9月からスタートし、途中で休みを取らなかった場合の総額です。2024年9月から学費が上がるほか、2025年9月にも引き上げが予定されているようです。
£18,996(現在のレートでおよそ354万円)
うーん、決して安くはない。というか高いです。しかも私が卒業したときよりもさらに値上がりしている模様。学費は円/ポンドレートに大きく左右されるほか、国内インフレを受けて毎年増加傾向にあります。
一方でオンキャンパスの学費を見てみましょう。
現在、防衛研究科(Defence Studies)の修士課程は、英国国防アカデミーに在籍する軍人さんしか受講できないそうなので、代わりに姉妹学部の戦争学研究科(War Studies)の修士課程の学費と比較します。
£33,258(現在のレートでおよそ620万円!)
こちらは爆上がりしているようですね・・・
さらにオンキャンパスの場合だと学費に加え
・渡航費
・寮費 キングスの寮に関していうと、一番安くて月々11万5597円、高いものだと月々34万6866(!)
・食費などの生活費
などの費用が発生します。
しかしここからが見落としてはならない重要なポイントです。
「オンラインの方が安い」というのには但し書きが付きます。盲点となりがちなのは、オンキャンパスで大学院に進学する場合、返済不要の留学生奨学金に応募することができるということです。
アメリカのJohns Hopkins Universityに留学した方のブログを拝読したことがあるのですが、その方は学費や寮費は留学生奨学金から支出、生活費はJohns Hopkinsで日本語を学ぶ学生たちに語学を教えることで賄い、貯金を切り崩すことはなかったそうです。
一方オンラインだと多くの場合、留学生奨学金や大学独自の奨学金の対象外となります(学ぶ分野や大学によっては絶対ないとは言い切れないので、進学を予定されている方はぜひ確認されてみて下さい😊)
さらにオンライン課程ですと返済型の低金利教育ローンも対象とならない場合があります。こちらは金融機関の方針によるかもしれませんね。
留学費用を全て自費で賄うのであれば、オンラインの方が確実に費用を抑えることができます。
また、費用をさらに抑えたいのであれば、ロンドン市内よりも地方大学のオンライン課程の方がちょっとだけ安くなりますし、大学の知名度が低くなると学費も安くなる傾向にあるようです。ユニバーシティカレッジロンドンやエディンバラ大学などの世界ランキング上位の人気校だと、やや強気な価格設定になっているみたいです。
3.カルチャーショックに陥らない(衣食住で悩まない)・トラブルに巻き込まれない
そんな大げさな・・・と思われる方も多いと思うのですが、現地留学すると大なり小なりトラブルが発生します。
例えばカナダ留学中には、同時期に同じ州に派遣された日本人留学生3人のうち2人が早期帰国しました。
一人は食生活が合わず、摂食障害になってしまったから。もう一人はホストファミリーとの関係がこじれてしまったからです。
またロシア留学中には劣悪な生活インフラに悩まされました。
サンクトペテルブルクはエルミタージュ美術館やイサク大聖堂など壮麗な観光地で有名です。
一方で生活環境は控えめにいってもあまりよくないのです。
ソ連時代から変わらぬ姿で立ち続ける学生寮はボロボロ、シャワーからは赤褐色の水が出るし、部屋は虫が這ってるし、床も剥げてる。
寮には洗濯機がないからタライで手洗い。ガスコンロは火がつかないのでマッチで火起こししていました(←いつの時代の話?)またロシアに到着して3日目くらいの珍エピソードなのですが、寮の部屋のドアを開けようとしたら、鍵穴が鍵と一緒にすっぽ抜けちゃって(でも鍵はかかったまま)寮の部屋に入れなくなってしまったのです。
仕方がないからドアをぶち破りました笑(漫画みたいな本当の話です)
大国じゃなかったのか、ロシアは。
また現地留学には何かとトラブルが付き物(?)です。スリ・盗難被害に遭う留学生が結構いました。
※公平性を期すために付言すると、ロシアの人々は留学生である私を本当に温かく迎えてくれました。
オンライン留学からちょっと話がそれました。
オンライン留学では住み慣れた環境でいつも通り生活できるので、トラブルもなく勉学には集中できると思います。
でも、数々の試練を乗り越えるのも現地留学ならではの醍醐味なのかもしれませんね😅
4.時間の融通がある程度きく
オンキャンパスだと、決まった時間に授業に出席する必要があります。
一方オンラインだと、朝出勤する前に勉強するもよし、お昼休みに勉強するもよし。(※大学によってはライブセミナーへの出席が必須だったりするコースもあります)
私の場合、平日は夜に子供を寝かしつけた後に勉強していました。
しかし課題の提出などは「〇月〇日のロンドン時間の午後12時までに提出してください」などと期日がしっかりと定められていました。これは正当な理由(深刻な病気やけがなど)がない限り、延長は認められません。
忙しかったら後回し、にはできないのですね。
いかがでしたでしょうか?次回投稿はデメリット編となります!引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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