【音楽】シベリウスの交響曲第1番
こんばんは♪
レコールドムジークの講師です(*^^)☕🍪
今日は音楽のお話。
以下の作品を鑑賞して思ったこと、考えたことを少し書きます。
J.シベリウス 交響曲 第1番 ホ短調 作品39
Sibelius Symphony no.1 e moll op.39
France Musique concerts
シベリウスについてはこちら
楽章構成も、調性の設定も、時々現れる旋律も、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界」に似ているところがたくさんあります。
「新世界」というのは、4楽章のテーマがとても有名で、
てーーてーてーてーーててーというやつです(は)
ただしシベリウスの場合、フレーズの終わりに、鋭い装飾音がついていたり、アクセントがついていたりして、なかなか洒落ています。
当時流行していたチャイコフスキーだけでなく、ベルリオーズやドビュッシーなどフランスの影響も受けていると思われますけれども、ハープを効果的に使っている点も良いです。 綺麗よ~🌈(^^)/
シベリウスといえばメジャーなのはヴァイオリン協奏曲ですが、こちらの交響曲第1番の中でも、ヴァイオリン協奏曲と同じように、弦で16分音符を刻みつつ、ティンパニで音楽を盛り上げる場面があります。
これはやはりヴァイオリンの名手であるシベリウスらしいなと思いますし、彼の作風の一つなのだなということで理解しておきました。交響曲1番の第1楽章のテーマも、なんだかヴァイオリン協奏曲のような、孤高な感じの格好良さがあります。キレがある!
弦だけでなく、フルートも酷なフレーズが多いのでは・・・^^;
シベリウスの音楽と、シベリウスの先輩にあたる作曲家の音楽との違いを挙げるとすると、es moll (変ホ短調)やas moll(変イ短調), gis moll(嬰ト短調)など、もともとのホ短調からはだいぶ離れていて、且つ、なんとなく現実世界から離れているような、幻想的な魅力のある調への転調が多くみられることです。
//私はこれらの調が時々「内向的」であるとも感じます
北欧というか寒い地域の音楽の典型例でもあるのでしょうかね。ラフマニノフのes mollもだいぶ魅力的です!
それから、ひとつのフレーズの息がとても長く、その点はまるで、G.フォーレのようです。
そして、決して長調で解決せずmollのまま終わり、愁いを帯びた渋い旋律を用いるあたり、如何にもシベリウスだと思いました。
まだ最初の交響曲なので、様々な先輩方の影響を多分に受けていることが窺えますが、先輩方の音楽を勉強しつつ、自国の自然の美しさや気候を敏感に感じ取り、早くも自身の作風を樹立しているあたり、さすがフィンランド代表と言わざるを得ません。
シベリウスは交響曲を全部で7つ書いています。それだけでも偉業です👏
ラジオフランスの交響楽団の方たちがひたすらシベリウスの交響曲の演奏をアップしてくださっているので、私としてもシベリウスシリーズということで連載し、また記事にできるように勉強しておきます🎵
では(^^)/
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