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今日覚えたい文法
jusqu'à なの?jusque なの?
昨日の作文の授業中に聞かれました。
「jusqu'à なの?jusque なの?」
辞書の例文を見てみましょう。
A [jusqu'à, jusqu'au, jusqu'aux]
1 《場所》…まで
Je vais jusqu'à Marseille.
私はマルセイユまで行く
courir jusqu'à la gare
駅まで走る
remplir un verre jusqu'au bord
コップをふちまで満たす
rougir jusqu'aux oreilles
耳まで赤くなる
2 《時》…まで
attendre jusqu'à trois heures
3時まで待つ
jusqu'au 3 mars
3月3日まで
du matin jusqu'au soir
朝から晩まで
jusqu'(à) aujourd'hui
きょうまで(♦àのある方が一般的)
(僕が理解をしているのは以下のとおりです。調べたわけではありません。)
まず、jusque を取り除いた表現で、文が文法的に成立するか否かを考えてください。
Je vais à Marseille.
courir à la gare
remplir un verre au bord
rougir aux oreilles
attendre à trois heures
le 3 mars
解釈は若干おかしくなりますが、フランス語としては正しい文(や表現)ができます。
Je vais à Marseille.
マルセイユへ行くのです。その時の限度が juste + que で表現されています。まさに(juste)限界値(que)が juste + que で堰き止められているイメージです。「マルセイユ方面に行くのですが、ギリギリの限界値が Marseille」と考えれば納得できませんか。
courir à la gare
駅方面へ走るのです、限界値が la gare でなんとか駅まで走るのです。
remplir un verre au bord
グラスを満たしていくのです、その時の限界値が le bord で縁まで満たすのです。
rougir aux oreilles
どんどん赤くなっていくのです、その時の限界値が les oreilles で
耳まで赤くなるのです。
attendre à trois heures
待っているのですが、限界値が trois heures で3時まで待つのです。
ただ、いつの間にか人々が使っているうちに、à の存在を忘れたというか、前置詞 à の本来の前置詞としての役割が薄れてきたのでしょう。
本来は
Je suis en vacances aujourd'hui.
→ Je suis en vacances jusqu'aujourd'hui.
で良かったものが、副詞としての用法がありきの aujourd'hui にも à がつけられて、自然に jusqu'à aujourd'hui というようになったと思われます。それが今では à がない方が若干不自然になってしまうという、なんだか納得できない用法になってしまったのではないでしょうか。
jusque demain vs jusqu'à demain
jusque samedi vs jusqu'à samedi
ロジックで考えると間違いであると感じられる à を含む表現のほうが、現代では自然だと思われて、数多く使われているようです。
ぼくは副詞として機能しているときの表現とは jusque を使ってきた(jusqu'aujourd'hui, jusque demain …)のですが、jusqu'à のほうをよく耳にします。
なぜだか曜日と使うときは jusqu'à samedi と自然に口から音が溢れます。そういう音をたくさん聞いてきたことからくる「2次的な感」なのでしょうね。
「たくさん正解を耳にする」
大切なことです。
ご参考まで