今日覚えたい発音
アンシェヌマン・ボカリック
enchainement vocalique
単語が子音で終わっていて次の語が母音で始まる場合、自然に・勝手に・自動的に子音→母音がきれいに繋がる音の現象は、一般的に「アンシェヌマン」と呼ばれます。
Angélique achète une robe orange.
✗ Angélique / achète / une / robe / orange.
○ An / gé / li / qu(e)a / chè / t(e)un(e) / ro / b(e)o / rang(e).
勝手に繋がります。
母音が並んでも同じように、自然に・勝手に・自動的にそれぞれの音を保ちながら、母音同士がキレイに並びます。
この現象は "enchainement vocalique" と呼ばれます。
Maï a eu un enfant.
[ma.i.a.y.ɛ̃.nɑ̃.fɑ̃]
J'y ai été une fois.
[ʒi.e.e.te.yn.fwa]
母音ばっかりです。
[i.a] や [i.e] の繋がりは [ja] と左側が半母音化しがちです。
ただしこれだけ母音が続くと、半母音のルールは比較的緩やかになり、意識されることは「キレイに母音同士が聞こえるように、そしてちゃんと繋がっているように」ということだと思われます。(ココは学問的思考ではなく、ぼくの感覚ですが、間違っているとは思えない)
短いフレーズを練習するときに区切って発音練習をしている学習者や、それを推奨している先生がいるようですが、ぼくはあまりオススメはしません。
流れるような音がフランス語の特徴で美しさなのですから、つなげて「発音練習」をしてください。
「ゆっくりわかりやすく」が必ずしも良いとは思いません。
このあたりは、教育側と学習者側のマッチングですね。
Chacun ses gouts…
ご参考まで