見出し画像

今日覚えたい文法

vieux

「これは古い建物です(vieux)(immeuble)」
C'est で始まるフランス語に直してみましょう。
10秒考えて口頭で作文してみください。
(こういうことが瞬時にできると「話せる人」と思ってもらえるのです)

では、どうぞ!
できましたか?

C'est un vieil immeuble.
形容詞の次の名詞 immeuble が母音で始まっているので、vieux は使えずに音を女性形と同じにして、形を少しいじります。そういわゆる「男性第2形」と呼ばれているものです。
音は「必ず enchainement」をしなければいけません。正確に言えば説明は逆で、enchainement をして音のつながりを作る目的で vieil immeuble という特殊な形を選択するのです。enchainement はしなければならないのではなく、しないということはありえないのです。

では、「町で一番古い建物」に変えてみましょう。
最上級を使ってくださいね。10秒もあれば十分でしょう。実際には5秒位で言えないと、別の話題に移っていますよ。

では、どうぞ!
できましたか?

C'est le plus vieil immeuble (de la ville).
この順番で練習をすれば、比較的易しく感じたかもしれません。「町で一番古い建物」から口に出してみたら、vieil immeuble の部分で一瞬言いよどんでいた可能性はありますよね。

では最後に、「町でトップレベルで古い建物の一つ」と言ってみましょう。
英語で習った "one of…" の登場ですよ。

では、どうぞ!
できましたか?

C'est (l')un des plus vieux [z]immeubles de la ville.
ちゃんとリエゾンができていましたか。

今ぼくが書いた文を読み返して「リエゾンできました」ではなく、今声に出して「作文」をしてくださった読者が最初に口から出した文が、実力です。
文字を見て「リエゾン忘れてました!」と思われた方は、残念ながらご自分の実力は「音声ではまだまだ伸びしろがある=やらなければいけないことがある」ということです。

この作業を ancien でやってみたり、nouveau や premier など癖のある形容詞で言ってみる「朝の口と頭の体操」を、時々ぼくもやります。
口にしていないと、とっさの時に出てこないのです。日本に住んでいる時にできることは「いざというときに備えて、簡単なことを普段から準備しておく」ことだと思うのです。

こちら側の人も、みなさんもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?