今日覚えたい発音
France Gall を聞くと、フランス語の音の癖(特徴)がわかります。
夢に見た王子様
ゆめにみたおうじさま
・ゆ:脳内では iou [ju] でしょうね。「ウ」がとても深い音です。
・おう:「オオ」と、「オ」を2回発音していて「オー」と母音を伸ばすことができない(もしくは苦手)のですね。
・じ:フランス語とは違い、日本語の「ジ」には [d] の子音が先頭にあるのですが、強すぎますね。
白い馬に乗って
しろいうまにのって
・し:[ʃ] の子音は日本語のそれよりは息が多いのです。
・ろ:[l] の子音も気になりますが、母音が深く [o] なので唇がかなり前に出ているでしょう。
・う:日本語の [ɯ] ではなく、深い母音 [u] に聞こえます。
・のって:促音「っ」ができないので、「♪͜ ♪の♪て」と、のを伸ばすことで代用しているようです。
宮殿の森を抜け
きゅうでんのもりをぬけ
・きゅう:「きゅう」ではなく、脳内では「き」「う」なのでしょう。「う」の母音はやはり [u] なので深いです。
・でん:日本語では「ん」は一つの音節を作れるのですが、フランス語で単なる子音なので、「デ」の音を伸ばして最後に [n] の子音を軽くくっつけています。
・おぬ:母音が深く聞こえるので、 [o] [nu] というフランス語の音で代用しているようです。
迎えに来たの
むかえにきたの
・か:現代フランス語においては ca/ka の音には拗音 [j](や行の子音)が入るのです。という訳で「キャ」に聞こえるのです。
こういうことを一度でいいから、どこかの大学で学んでみたいのです。
ぼくのことを「発音の専門家」のようにおっしゃってくださる方がいますが、ぼくは発音に詳しいそのへんにいる「郷土史研究家」と同じですよ。
こんなことを考えることが、5日の日に備えて様々な意味で「耳を育てる」ことに繋がればいいな、と思っているのです。