今日覚えたい文法
〜する前に
毎日「朝食の前に」顔を洗います。
毎日「歯磨きの前に」顔を洗います。
フランス語に訳してみましょう。
Je me lave le visage tous les jours avant…
「朝食の前に」は簡単です。le petit-déjeuner という名詞が存在するので、avant の直後に適切な冠詞とともに置けばいいのです。
朝に食べる食事と誰もが認識している食事:le petit-déjeuner
わたしがいつも食べている朝の食事:mon petit-déjeuner
Je me lave le visage tous les jours avant le petit-déjeuner.
Je me lave le visage tous les jours avant mon petit-déjeuner.
これ以上必要は要素は存在しませんよね。「朝食の前」というのは「朝食を食べる前」と同義ですから。
では「歯磨きの前」はどう処理しましょう?
ザンネンながら「歯磨き」と一語で伝えることはできないのです。le brossage des dents と、なんだかシマラない長い名詞句になってしまいます。これよりは動詞を使ったほうが、わかりやすく伝わりやすいでしょうね。
se brosser les dents という表現を文の中に組み込むには、どんな工夫が必要でしょう。
まずは "se" は辞書の形なので、「誰に対して歯磨きを行うのか」と言うことを表現する必要があります。「わたし」の話なので、se ではなく me に変える必要があります。
また、「動詞の原形」とは動詞の語尾の話であって、se(再帰代名詞)は行為者に合わせる必要があります。
se brosser les dents となります。
また、前置詞 avant の後に me brosser les dents のような動詞の原形を使いたい場合は、クッション(接着剤)に de が必要なのです。
(ちなみに après の場合は何も必要ありません)
そういうルールです。
○ avant de 動詞の原形
✘ avant 動詞の原形
Je vais me changer avant de partir.
出かける前に着替えるね。
Tu dois te regarder dans le miroir avant de faire un discours en publique.
聴衆に演説をする前に、鏡を見てごらん!
Je me lave les pieds et le visage avant de me mettre dans la baignoire.
湯船に浸かる前に、足と顔を洗います。
「出かける瞬間」を表す名詞はない。
「聴衆に演説をする」は名詞では言えない。
「湯船に浸かる」は名詞では言えない。
動詞を使いたくなったら
○ avant de 動詞の原形 を思い出してくださいね。
ご参考まで
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