今日覚えたい発音
「リエゾン」
絶対しなければいけないリエゾンと任意のリエゾンの差はなんですか?
難しい質問です。
してはいけないリエゾン(よく考えたら「しない」のだから、そこにリエゾンという現象は生じていないのですがね)はルールとして存在します。
例えば、
・疑問詞と倒置疑問文(動詞→主語)の間
Quand ͜ x ͜ es-tu revenue ?
Comment ͜ x ͜ as-tu trouvé ce livre épuisé ?
しなければいけないリエゾン
・限定辞(冠詞など)から名詞まで
deux ͜ [z]excellents ͜ [z]hôtels
trois ͜ [z]autres ͜ [z]étudiants
では、Je suis allé は「しなければいけないリエゾン」でしょうか?
なんとも言えません。
多くの人はリエゾンをしていますが、私はしないケースを数度耳にしたことがあります。
Il est allé
コレもしていないことがあるのです。こちらのほうが数が多い印象です。
Elle est absente. もルールでは「しなければいけない」ようですが、頻繁に Elle est / absente. は耳にしますよ。
「主語 + 母音で始まる動詞はリエゾンをしなければならない」というルールもあるので、vous ͜ [z]avez や vous ͜ [z]êtesは絶対しなければいけないケースです。
ということは vous obéissez はしなければいけないリエゾンに相当するのですが、私の感覚ではリエゾンをしない人もいるだろう、と想像します。
「リエゾンしなければいけない」と元来言われていた場合も、最近ではゆるくなってきていて、しないことが増えてきたようです。
ということは、「任意のリエゾン」が増えてきたということですね。
理由は詳しくはわかりませんが、ネイティブがリエゾンをするしないの判断は、間違いなく綴りではなく「音の記憶」なのです。
何度も聞いたことがあるから、しないと気持ち悪い。
聞いたことがないから、もしくは音の記憶がないから、よくわからない。面倒くさいからそのまませずに言う。
C'est à moi. リエゾンをするはずです。
Ce n'est pas à moi. しないケースも多々あるようです。
「ぼくの!」と「ぼくのじゃない!」は発言の頻度が違いますよね。
書かれたものを「読む」場合には、とたんにリエゾンの数が増えます。
だって、文字を目にしていますからね。
音の現象なんて、まあそんな自由なものです。
ご参考まで
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