見出し画像

今日覚えたい文法

動詞 aller を使わないで話してみましょう。

今日は静岡へ行くのです。
Je vais à Shizuoka aujourd'hui.

確かに正しいフランス語で非の打ち所はないのですが、おもしろくないです。なんかフツー、です。

別の表現を探してみましょう。

Je pars à Shizuoka.
静岡にGO!、って感じです。今、家や最寄りの駅を出発したのでしょう。

Je pars pour Shizuoka.
静岡へGO!、って感じです。
「に」と「へ」の違いは微妙ですが、確かに「何かが違う」と僕たち日本語ネイティブは感じるはずです。

ぼくの感覚では、「移動のない地点」を意識している場合には「に」を使い、「方向としての地点」を意識する場合は「へ」を使っている気がします。「に ≒ à」「へ ≒ pour」かなぁ。

Je m'en vais pour Shizuoka.
今いる地点を離れる、ということを強調している表現です。
静岡へ向かって出かけます、かな。

Je me dirige vers Shizuoka.
どっちの方向に舵を取るかということを伝える表現です。最終目的地は静岡でなくていいのです。静岡のほうへ向かうのですから。
静岡方面へ向かいます、かな。

 「A地点からB地点へ移動します」ということを伝えるのが、動詞 aller なのです。aller のポイントは「移動」です。
移動というと、交通手段を伝えるにはぴったりなのです。その地点へ(まで)移動するのですから、「方向としての地点」を意識している pour は使えないのです。

Aujourd'hui, je vais (de Kyoto) à Shizuoka en omnibus pour faire des économies.
今日は静岡へ普通列車で移動です。経費節減ですよ。

ご参考まで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?