今日覚えたい発音
フランス語は強弱言語
フランス語は強い・弱いを重要視する言語なのです。
一方、日本語は高い・低いを重要視する言語なのです。
フランス語では高低は理解や解釈に積極的には関与しないし、日本語では強弱は理解や解釈に積極的には関与しないということです。
日本語で「日本語(にほんご)」と言ってみてください。
に・ほ・ん・ご
いろいろ可能性があるかもしれませんが、少なくとも最後の「ご」(「ご」だけではないですが)の箇所が高く発音されていることに気づくはずです。
気づかない方は、自分の発音している音に注意をして、もう一度発音してみてください。
よろしければ下記の記事を読んでみてください。
日本語の高低アクセントに興味がある方は、この記事を面白いと思っていただけるはずです。
日本語とは違い、フランス語は高・低は積極的に関与しません。
試しに眼の前にあるキーボード(ない方はスマホやパソコンで探してみてください、必ず無料のものが見つかります)でドとミの音を鳴らしてみてください。
どれがド?とおっしゃる方は、真ん中あたりにある鍵盤を何でもいいので押さえてください。次にその2つ右(黒鍵は数えません)の鍵盤を押さえてください。
それが「上がり調子」アクセントです。
その高さに合わせて「は・し」と言ってみてください。
東日本の人は「橋」と感じたでしょうし、西日本の人は「箸」と理解したと想像できます。
日本語においては、高低は理解や解釈に積極的には関与するから、このような結果になったのです。
同じことを [sa.va] や [ku.ku][sa.ly][se.mwa]で試しても、全く問題なく ça va, coucou, salut, c'est moi, と理解されるはずです。
ces
ses
c'est
C
この違いを生む、そしてそれを理解するのは「高低」はなく、「場面」や「文法的な解釈」なのです。
ということは、Bonjour と発音するときには Bonjour↘(ミ・ド)と発音しても、Bonjour↗(ド・ミ)と発音しても問題ないということです。
大切なことは bonjour と jour の部分を強く発音することだけです。
実は、日本語で箸や橋という語を発音してるときには、むしろ「し」の音は微かにしか発音していないことが多いのです。
音で「し」ではなく、息が抜ける音「す〜」ように「し」と優しく発音しているはずです。(母音の無声化と呼びます)
日本語とフランス語の音の作り方や捉え方が、全く違うことをおわかりいただけたなら幸いです。
もう一度書きます。
ご参考まで