今日覚えたい文法
動詞の活用形は何種類あるの?
答え:わかりません。数え方によります。
現在形を基準に「〇〇種類」というか、半過去形を基準に「〇〇種類」というかでも、全く数字が違ってきます。
世の辞書はすべて、現在形を基準に分類されていると考えて問題ありません。(le Ciel フランス語教室調べ)
手元にある辞書で、活用の種類を調べてみましょう。
プチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社):86
ロワイヤル仏和中辞典(旺文社、絶版):86
新スタンダード仏和辞典(大修館、絶版):73
ロベール・クレ仏和辞典(駿河台出版):61
ラルース仏和辞典(白水社):72
LE ROBERT brio(Robert):61
アポロ仏和辞典(角川書店、絶版):87 ←だれも知らないでしょう。
ジュネス仏和辞典(大修館、絶版):73 ←だれも知らないでしょう。
なるほど、見えてきました。
活用形の数は出版社主導なのですね。
執筆者が考えるわけではなく、出版社がすでに作ってある「活用表」を掲載するだけだと推測できます。
旺文社は86、大修館は73、ロベールは61、(おそらく)ラルースは72、ロベールは61… ということなのでしょう。
少なく見積もっても、61種類活用パターン(グループ)があるのです。
2種類の現在形の活用を持っている payer や s'assoir をどう数えるかでも数は違ってきますし、現在形は同じパターンであっても単純未来形の活用が違う envoyer と tutoyer をどう扱うかでも数は違ってきます。
現在形の活用形だけを純粋に分類すると、もっと少なくなるでしょうが、現在形を中心に数えて、その他の時制も考慮に入れると60以上のグループに分かれる、ということでしょうか。
単純未来形や条件法現在形「だけ」で活用のパターンを作ると、10〜20くらいになる気がします。
半過去形は10くらいになりそうな気がします。
圧倒的に「現在形」がややこしいのです。
活用形、特に現在形の活用形を制するものは「(動詞活用の)世界」を制す!
ご参考まで
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