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今日覚えたい作文

「人と話すのは、いつだっておもしろい!」

フランス語に直してみましょう。次の語群の中から、必要なものを使ってください。

parler, discuter, les, personnes, gens, c'est, est, de, tout le temp, toujours, intéressant

(昨日の続き)
parler/discuter avec des/les gens をどのように持ち込んで、フランス語文の「主語」をつくるのか?
「いつだって」をどう訳すのか?

文構造の可能性は3つあります。

(どちらかというと書き言葉)
Discuter avec les gens est intéressant.
動詞の原形を主語に使うというのは、構造をシンプルにするという意味では効果的なのですが、個人的には文法的には少し乱暴に感じます。
シンプルが優先される(と僕は思っている)書き言葉においては、極めて有効な形なので選択されるようです。

(どちらかというと話し言葉)
Discuter avec les gens, c'est est intéressant.
少し乱暴な構造にフランス語の伝家の宝刀 c'est を導入することで、話し言葉でよくある「聞いていてよりわかりやすくする」ことに役立っています。

最後は種明かし構文 "C'est 形容詞 de 動詞の原形" です。
C'est intéressant de discuter avec les gens. ←書き言葉では Il est … も可能。
「面白いものがあるよ」と前フリをしておいて de discuter… と後で正解を教えてあげる。いわゆる形式主語構文(僕の表現では「種明かし構文」)を使うのです。この構文を使うと伝えたいこと(人と話すってこと)が後ろに来るので、より見た目にも聞いたときにもより意識内に残り、共用されているように感じるはずです。

最後に「いつだって」をどう訳すかです。

toujours と tout le temps の2択なのですが、
ずっとむかしから継続的に「いつだって」なのか
 頻度(しょっちゅう)の「いつだって」なのか。

あの人は会うたびに、いつだってタバコを吸っているね。
あの人は会うたびに、いつだって携帯をいじっているね。
 会うと、その頻度だけ何かをしているというふうに感じられませんか?

朝はいつだってカフェオレです。
いつだって通勤時は読書をしている。
 どちらかといえば「昔から継続的に」と感じられませんか?

いつだって音楽を聞いている。
いつだって音楽を聞いてきた。
 微妙ですね。というか、わからなくなってきましたね。

感覚的に「絶えず(頻度)」と感じたら tout le temps、「以前から継続的に」と感じたら toujours で問題はありません。

「人と話すのは、いつだっておもしろい!」
個人的に「おもしろい」と感じることに「絶えず(頻度)」と言うニュアンスは感じないので、僕ならば toujours を選択します。

Discuter avec les gens est toujours intéressant.
Discuter avec les gens, c'est toujours intéressant.
C'est toujours intéressant de discuter avec les gens.

他にも訳の方法はあるでしょうが、標準的なのはこれくらいです。

ご参考まで

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