今日覚えたい文法
日常会話は「初級文法」を超えてくる!
このようなジョークがあります。
A: Bonjour. Je voudrais 5 kg de patates.
B: Des grosses ou des petites ?
A: Des petites. Ça sera moins lourd à porter.
なぜジョークになっているかは各自お考えいただくとして、文法の解説が初級文法では追いつかないのです。
初級の段階では以下のように習うはずです。
市場などで買い物をする時には最後に s'il vous plait をつける。
冠詞は名詞につく
単純未来形は「不確実な遠い未来」に使う。「確実で近い未来」は近接未来形が担当する。
買い物などをする時には最後に s'il vous plait をつけるのが普通ですが、ラフな場面や人によってはつけないこともあります。個人的には「つけること」をお勧めします。
"Des grosses ou des petites" は会話ではよく見られる形容詞の使い方で、わかりきっている名詞(この場合は patates = pommes de terre)を省略してしまっているのです。形容詞を名詞のように使い「大きいの・小さいやつ」ということを伝えているのです。grosses や petites を名詞で使うにはもちろん冠詞が必要です。本来なら DE grosses patates となるところですが、 grosses を名詞扱いしているために、冠詞は des となるのです。
単純未来形が「不確実な遠い未来」に使われるという都市伝説のような解説は、一部は理解できますが「単純未来形という名称で呼ばれる動詞の形」は他にもニュアンスを持つのです。
学習者の皆さんは名称がすべての用法を表していると思いがちですが、実はそうではありません。「複合過去形」で現在への継続を表していたり、「条件法」が過去から見た未来を表していたり。
単純未来形が「語調緩和」や「推量」というニュアンスを持つことがあるのです。ただし、初級文法では習いません。
初級文法で習うことは、所詮「初級」なのです。
言葉はそんなに単純なものではありません。
彼女は美しくて聡明だ。(並列)
ご飯を食べて宿題をした。(時間経過)
音楽を聞いて宿題をしてはいけません!(同時)
美味しくて止まらない!(理由)
「て」にも様々な用法があることを僕たちは気づかずに使っています。
もう一歩先へ進みたい方は中級〜上級文法を学習する必要があります。
どうやって?
実は、良い講座があるのです。
毎週有料で配信をしている「話すための中級文法」などはいかがでしょうか。生配信中はチャットから質問ができて、録画も2週間も残るので復習し放題です。
今週は「ジェロンディフは便利」です。
ご参考まで
結局は、宣伝かいっ!!