今日覚えたい文法
命令文を使わない命令
まず考えてみましょう。
誰かに「命令」をしたことってありますか?少なくともぼくは、人に「命令」したことはありません。
あっ、パリでよからぬことを企んでいた子供に "Va-t'en !" といったことがあることを思い出しました。
形としてのフランス語の命令形は命令をするためだけに使われるのではありませんが、言い方によってはキツく聞こえてしまうことがあります。
確かに "s'il te plait" や "s'il vous plait" を付けると柔らかくはなるのですが、急に「お願い口調」になってしまい、立場が逆転という印象与えてしまいます。
Finis ce travail avant 5 heures ! 5時までにこの仕事を終えて! 終えろ!終えてね!
Finis ce travail avant 5 heures, s'il te plait. 上司が部下に発した依頼の言葉ではなくなってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。
こんな時には、そういう事実がある(ことにする)普通の現在形の文がいいのです。
Tu finis ce travail avant 5 heures !
Tu reviens dès que possible !
これでいいのです。いや、
これがいいのです!
ママが子供に、
Tu manges bien ce qu'il reste dans ton assiette !
お皿にあるものは全部食べてしまいなさい。
「そんな未来がやって来る」と言う映像を浮かべて相手と共有する単純未来形も、二人称(tu/vous)に対する「依頼・命令」には有効です。
Tu rangeras bien tes affaires avant que papa revienne.
パパが帰ってくる前に荷物を片付けるんですよ。
Vous vous mettrez d'accord pour trouver une meilleure solution.
お互いに譲り合っていい解決策を見つけてくださいね。
そう、命令形は「遠い未来」を伝えるだけの存在ではありません。
5秒後の出来事も「単純未来形」を使って表すこともできますし、強い決意を伝えることもできます。
よくわからない?
そんなあなたに良い講座があるのですよ!
29.未来を語ろう〜近接未来形と単純未来形の使い分け、そこにどう現在形が絡む?
話すための中級フランス語文法
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■ 生配信日時
2022年11月30日(水)21時〜(50分〜60分)
● 配信内容
29.未来を語ろう〜近接未来形と単純未来形の使い分け、そこにどう現在形が絡む?
講座費用
1450円
結局は宣伝かいっ!
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