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今日覚えたい文法

形容詞は原則的に後ろから名詞を修飾する
bête を通して考えてみましょう!

un chien は犬ですよね。
では、un chien bête はどういう意味でしょう?

「形容詞は原則的に後ろから名詞を修飾する」ので、この組み合わせでの bête は形容詞という役割で使われています。

bête:(形容詞)バカな、(関西弁の)アホな
un chien bête は「あまり賢くない犬」ということですが、ぼくはそこに少しの愛情を感じます。「アホやなぁ〜」と言いながら目が笑っているかもしれません。

友人に(ココ大事です、信頼関係がある相手から) "Tu es bête !" と言われたら、それは間違いなく冗談で声が笑っているはずです。

une bête sauvage は後ろに形容詞 sauvage(野生の)があるので、bête は名詞として使われていることがわかります。
une bête sauvage は「野獣」という意味なのです。

un homme (très) chien はどうでしょう?
そう、chien が後ろにあるということは、chien に形容詞的な役割をもたせているのです。

辞書ではこんなふうに記載されています。
━ chien, ne 形(話)けちな;意地悪な

なるほど。「意地悪な男」という訳ですね。

une Japonaise bête:アホな日本人
une bête japonaise:日本(由来)の動物、獣
と解釈をされます。

ココまで読んでいただいておわかりになったと思うのですが、獣 bête は女性名詞とフランス語では定義されています。

あの有名な『美女と野獣』の原題は次の通りです。

"La Belle et la Bête"

「あれっ、美女が女性名詞なのはわかるけど野獣の方も女性名詞だ。変なの…」

そうですか?
男性の話をしていても Lui, c'est une personne très gentille. ということが可能ですよね。

一人二人… と数を数える時の「人」という語は、男性しかいなくてもいつも女性名詞 une personne を使うのと、動物を指し示して une bête というのは同じなのです。そこに性の意識は必要ないからでしょうね。

À Paris, j'ai rencontré deux personnes vraiment gentilles. L'une est un Parisien qui… et l'autre est un homme d'une trentaine d'années…
(ぼくが考えた例文ですが、間違いはないはずです)

そう、「こうなるはずだ」と予想を立てることは大切ですが思い込むことは禁物です。

外国語の学習においては「謙虚」であったほうがいいというのが、わたしの考え方です。

とにかく「辞書をひく」「確認をする」「知っていることが全てではない」。

最後にこんな表現はいかがでしょう?

 C'est une belle bête !
意味はご自分で調べてみて下さい。久しぶりのほーちぷれーです。

ご参考まで

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