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今日覚えたい文法

言葉は変わっていく。

Je pars pour le centre-ville d'Aix à bicyclette ou à vélomoteur avec un ami gai pour acheter un chandail. Aix, c'est une ville que je ne connais guère.

おお、なんだか懐かしい響きの単語や表現が並んでいます。フランス語なのに昭和の匂いがプンプンします。

21世紀のフランス語はこうでしょう。

Je pars au centre-ville d'Aix en vélo ou en scooter avec un ami joyeux pour acheter un pull. Aix, c'est une ville que je ne connais pas bien.

partir pour は現在では à に代表される「aller と同じ場所の前置詞」を選択します。
partir à Paris
partir en France
repartir au Japon

bicyclette は素敵な響きですが、現代では vélo を使うほうが自然でしょうね。前置詞は en でも à でも構いません。

vélomoteur は一般的には英単語 scooter に取って代わられてしまいました。
80年代までの映画には当時の vélomoteur が登場して非常にノスタルジックで素敵ですが、近年のスタイリッシュなものはやはり scooter と呼びたくなります。

gai も音が英語の gay にそっくりなので、自然に次第に使われなくなってきました。もちろん、厳密に言えば発音は違うのですが、2重母音を発音するのが苦手はフランス語話者は、2重母音の頭の母音を捉える傾向にあるようです。

OK は「オケ」です。
「ゲイ」は「ゲ」すなわち gai [ge] と同じ発音になってしまうのです。
というわけで、ゲイと gai との行動を避けるために類義語 joyeux を使います。ここ20年くらいの傾向である気がします。

un chandail も懐かしいです。字引、白墨、レイコー(関西人しかわからないともいます)くらいのインパクトです。
今日では un pull(un pull-over も使わない)でしょう。

ne - guère を「音」が被るから使われなくなっていった否定副詞だと考えて良さそうです。[gɛr] は同音異義語「戦争 guerre」を持っていて、全く同じ発音なのです。
美しくない意味を連想させる発音は、避けたくなるのが人間の心理なのでしょう。
今では、presque pas や pas beaucoup を用いるのが自然です。

メールもいつの間にか mail になってしまったし、フランス語とて日本語同じですよ。

「言葉は変わっていく」のです。

ご参考まで



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