今日覚えたい文法
所有形容詞の有効性
場面にもよりますが(全て場面が問題なのですが)、突然下記のような文を言うと、容認度に差が出ます(le Ciel フランス語教室調べ)
朝ごはんを食べた。
◯ J'ai pris le petit déjeuner.
◯ J'ai pris mon petit-déjeuner.
✗ J'ai pris un petit-déjeuner.
一日1度しか食べない朝ごはんに不定冠詞を使うのは、かなり不自然です。
形容詞が伴えば違ったニュアンスを出すことはできます。
J'ai pris un petit-déjeuner solide.
しっかりと朝ごはんを食べた。
オフロに入ってくる。
△ Je vais prendre le bain.
◯ Je vais prendre mon bain.
◯ Je vais prendre un bain.
「決まったお風呂」ってなんでしょう?場面が見えないので、特殊な場合を除いて定冠詞は使えないはずです。
一方2回入ることもできるので、un bain は問題ありません。
電車に乗れなかった。
◯ J'ai raté le train.
◯ J'ai raté mon train.
△ J'ai raté un train.
「乗ろうと思っていた電車・いつも乗っている」は mon train で伝わります。
J'ai raté le train que je voulais prendre.
無駄に長いですね。
授業がある。
△ J'ai le cours.
◯ J'ai mon cours.
◯ J'ai un cours.
定冠詞だと急に「わかっていると思うけどあの授業」と、急に相手のことを考えずに話を変えている印象です。
写真です、はいどうぞ。
◯ Voilà la photo.
◯ Voilà ma photo.
△ Voilà une photo.
写真を差し出すときにはその必要があるはずですよね。
その要求されている写真は定冠詞で問題ありません。何枚か提出する必要があるのであれば、そのうちの1枚の une photo も使えます。
最終電車は23時50分です。
◯ Le dernier train est à 23 heures 50.
◯ Mon dernier train est à 23 heures 50.
△ Un dernier train est à 23 heures 50.
大阪駅を出る最後の列車なのか、自分が家に帰る時に乗る最終列車なのか、それが問題なのです。
「終電近くの列車」というのは un dernier train で表現できますが、不定冠詞で分が始まると音声のコミュニケーションとしては極めて「不安定」な発言となってしまいます。
お気づきいただけましたか?
所有形容詞を使えば、すべての文が自然な発言になるのです。
日本語訳ベースで考えると mon/ma は使いにくいですが、ネイティブは実は初級形容詞が大好きなのです。
「所有形容詞」という名前に惑わされないで、日本語訳から考えないで、場面の中で自然な例文を覚えていきましょう!
Est-ce que mon article d'aujourd'hui est convaincant ?
ご参考まで