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今日覚えたい文法

半過去形は何でも「〜していた」ではない。

Hier à 20 heures,

elle se couchait.
寝ていた
elle partait.
出発していた
elle dinait.
食事をしていた
elle mourait.
死んでいた
elle se noyait.
溺れ死んでいた。
elle se rappelait le nom de son premier mari.
最初の旦那さんの名前を思い出していた。
elle tombait dans l'escalier.
階段で転んでいた。
elle décrochait le téléphone.
受話器を取っていた。
elle arrivait à la maison.
家についていた。

この中で1つの動詞だけが「〜している最中の行為」を表していて、それ以外は「動詞が伝えようとしている行為が始まる直前」だったのです。

少し考えてみましょう。

とりあえず動詞の日本語訳を付けてみます。

se couchait: 寝る
partir: 出かける
diner: 夕食を取る
mourir: 死ぬ
se noyer: 溺れる
se rappeler: 思い出す
tomber: 転ぶ、落ちる
décrocher: 受話器を上げる
arriver: 到着する

なんだかしっくり来ません。

実は diner を除いて、長さを持てずに一瞬のできごととしか表せない動詞なのです。

現在形や半過去形では「そうなる直前や瞬間」を伝えるのです。
もちろん複合過去形では「結果」を表しますよ。

Hier à 20 heures,

elle se couchait.
彼女は寝ようとしていた。
elle partait.
彼女は出かけるところだった。
elle dinait.
彼女は食事中だった。
elle mourait.
彼女は死にかけていた。
elle se noyait.
彼女は死にかけていた。
elle se rappelait le nom de son premier mari.
最初の旦那さんの名前を思い出しそうだった。
elle tombait dans l'escalier.
階段で転んでころびそうだった
elle décrochait le téléphone.
受話器を取ろうとしていた。
elle arrivait à la maison.
家に着く直前だった。

「この用法はこの訳」
そんな都合のいいことはまずありません。
全体を眺めて文意を感じて、「訳語」を考えてください。

訳をせずに「フランス語で感じる」のがベストなのです。
ただ、なかなかねぇ。

ご参考まで

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