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今日覚えたい発音

半母音

半母音とはなんぞや?
半分「母音」で半分「子音」なのです。
したがって半母音(ぼくは個人的には「半子音」と呼びたいのです)という訳です。

成り立ちが「母音」だから半母音。
結果的に役割は「子音」だから半子音。

フランス語は、母音が2つ並ぶのを避けようとする性質・傾向があります。

[i.e] は [je](ィエ)となることが多いです。
例えば hier は文字を見ていただけるとわかるのですが、i[i] e[e]が並んでいるのです。しかし隣り合わせの母音が疲れるので、手前の [i] の音の価値を半分程度に抑え音節(核となるリズム)を作るのは、直後の [e] に任せてしまうのです。

手でピースサインを作り「ィエー」って言ってみてください。
その最初の短い「ィ」が半母音なのです。
途中で休憩せずに一息で発音したでしょ。
「イ」を感じているにも関わらず休憩しない、それが半母音=半子音なのです。

「うわっ、すごっ!」って言ってみてください。
「うわっ」の最初の短い「ウ」が半母音なのです。
途中で休憩せずに一息で発音したでしょ。
「ウ」を感じているにも関わらず休憩しない、それが半母音=半子音なのです。

ココからは異論はあるとは思いますが、我慢をして聞いて(読んで)下さい。
感情を込めて「やばい、哲平(てっぺい)、すごい、いっぱい、面白い!」と言ってみてください。

「やば、てっぺ、すご、いっぱい、おもしろい!

「イ」の音って、ちゃんと作りましたか?
自然に発音すると、多くの場合「イ」の音は半分くらい消えているはずなのです。これが「イ」の半母音化した音なのです。

「半母音」はリズムを作りません。
したがって「半子音」とも呼ばれるのです。

ちなみに、
かつて「Cartier」は1980年代まで「カルチェ」と呼称していましたが、それ以降はより発音に近い「カルティエ」に変更されて今に至っています。
となにかに書いてありましたが、本国では2音節で発音されているものを、かつては3音節で発音されていて、今では4音節(倍ですよ、倍!)で発音している事実は謎と言うしかありません。

「チエちゃん」「ミヤゾン」って、
2音節(すなわち前半の母音は半母音化)、
後半は鼻母音

になっていませんか?
日本語にも「半母音」「鼻母音」は存在するのです。

ご参考まで

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