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今日覚えたい作文
次の日本語をフランス語にしてみましょう。
Marc はフランス語を教えて、生計を立てています。
Marc gagne sa vie ______________ le français.
どんな表現を入れて文を完成させますか。
「教えて」が問題です。
「教えて」という手段を伝える表現が必要なのです。
par ? avec ?… 前置詞が浮かびますが、これらの前置詞の後に「教える」を表す enseigner という動詞を置いて「手段や方法」を表すことはできません。
どうしてできないの?
→そういうルールなのです。
「教えて」という表現はネイティブ日本人にはやさしいですが、動詞の原形「教える」を「教えて」にするには、次のルールを僕たちは無意識に使っているのです。
教える、食べる、認める、見つめる、開けるなどの、否定形ないの直前の母音が「え」になる動詞(下一段活用と呼ばれます)の場合:次に「〜ない」が続く形(未然形)か「〜ます」と丁寧を表す形を準備して、「ない、ます」を取り去ったものに「〜て」をつける。
教えて、食べて、認めて、見つめて…
↑↑↑↑↑↑
伝わってますか?
初めて聞いたルールですよね。
僕も今5分間でひねり出しましたが、間違っていないはずです。
(間違っていたらご指摘ください)
ルールを覚える=文法を学ぶ
文法を学ばない(=ルールを覚えない)という選択肢も、もちろんアリですよ。ただしその場合は「正しい文を数多く覚えていく、それを使う」ということしか対応できません。
では「教えて」はどう訳しましょう。
動詞を使って手段を伝えるには、例の便利な道具 gérondif が最適です。
「en + 現在分詞」で手段を簡単に伝えることができます。
Marc gagne sa vie en enseignant le français.
ハイ、できました!
gérondif って「〜しながら」って訳すんじゃないの?
「同時を表す」と習ったけど。
有料の文法書を見返してみてください。
幅広い gérondif の用法に言及してあるはずです。
で、現在分詞を作る時のルールは?
「ほーちぷれー」です。
ご自分で調べてみましょう。
もしくは
ご自分で考えて、検証をしてみましょう。
ご参考まで