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今日覚えたい辞書比較
辞書と畳は新しいほうがいい
何度かバラバラに書いている「プチ・ロワイヤル仏和辞典第4版」と「プチ・ロワイヤル仏和辞典第5版」の比較のまとめです。
・辞書はお金を払って買いましょう
・最新版を手に入れましょう
今日は活用表には頻繁に登場するけれどなかなか耳にする機会が少ない haïr です。
現在形の活用は以下のとおりです。(プチ・ロワイヤル仏和辞典第4版、第5版とも同じです。)
je hais
tu hais
il hait
nous haïssons
vous haïssez
ils haïssent
ここの注目は je hais です。
ここで j'hais になっていないということは、h はいわゆる「有音の h」なのです。「有音の h」とは、発音することはないけれど直前の語とは必ず音を離して発音しなければいけない、のです。必ずです!
第4版のアプリをお持ちの方、動詞 haïr を引いてみてください。まず活用表番号㉜を押して活用形を出してみてください。
直説法現在形の活用形と発音記号が見えたら、nous haïssons や vous haïssez の発音記号をクリックしてみてください(音が出ますから、気をつけてね)。
なんと!リエゾンしているのです。
ありえないです。
確認のために、いろいろな活用形を聞いてみましたが、第4版ではほとんど「リエゾン・アンシェヌマン」をしているのです。
そこで旺文社にメールを書きました。
身分を明かし、言葉を選んで、「わたしのほうが間違っている可能性もありますが、念のためにお調べください」という、非常に丁寧なメールです。
数週間経ったら編集者からメールで返事があり「こちらのミスです、次のバージョンでは録音し直します」ということで、一件落着したのです。
という訳で、第5版は新たに録音がされたようで「正しい」発音に治っていますよ。リエゾン・アンシェヌマンは一切ありません。
学習や配信の参考にするのは、やはり「最新の辞書」のほうが良さそうです。
ただ par hasard も「有音の h」なのだけれど、ぼくの耳にはみんなアンシェヌマンをしているように聞こえるのです。
これはいいのかな?
ぼくの耳がおかしいのだろうか…
調査は続きます。
ご参考まで