今日覚えたい発音
(書いたことがあるかもしれないけど)
Qu'est-ce que c'est ?
何音節で発音していますか?
2音節?
3音節?
4音節?
ご自分が考える音節に区切って、ゆっくり発音してみてください。
チャンスは一回です。一度目が実力ですからね。
何度も発音をして、いろんなことを思い出して、5回目で「ファイナルアンサー」にたどり着いていたとして役に立ちません。
実際の会話の場面では一度目が勝負なのです。
では、どうぞ!
まず、ご安心ください。何音節で発音しようが間違いなく通じますから。
[k][s][k][s]という子音が並んでいれば問題はありません。
2音節で発音した方。
少し乱暴です。基本的なフランス語の音声ルールを逸脱しています。ルールの逸脱というのは頻繁に起こるのですが、いつも崩して話していると「上品ではない」と感じてしまう人もいるでしょうね。小さなことの積み重ねが「きれいなフランス語」への第1歩です。
どこで2音節に区切りましたか。
おそらく
Qu'est-ce que / c'est ? だと思うのです。(これで解説を続けます)
発音記号に直してみましょう。
Qu'est-ce que / c'est
[kɛsk / sɛ]
1音節目には多くの子音が並んでいますね。
切れ目を感じながら発音するとは言え、実際には音節のつなぎ目の箇所には [sks] と子音が3つ並んでいます。
フランス語の音声にはこんなルールがあります。(覚えていますか?)
3子音連続は(原則)禁止。並びそうなったら2個めを終わったところで一旦母音 [ø] を入れて休憩(=音節を作る)。
[sks] の2個目の子音 [k] の後に母音をいれるのです。
[kɛs / kø / sɛ]
[kɛ / skø / sɛ]
うん、断然発音しやすくなりました。
つづりにも que と e があるので、母音を挟んでも問題はありません。
日本語では、一般的に、[k](カ行)や [s](サ行)の母音が軽く発音されたり消えてしまう傾向にあることはお気づきだと思います。
「です」「でした」「いきます」「かくとく」…
かなり母音が弱く発音されているはずです。
Qu'est-ce que c'est ?
どちらも日本語ネイティブにとっては落ちやすい子音 [k,s] ですが、文を発音するときに、フランス語にこのルールを持ち込んではいけません。
したがって「模範解答」は3音節だったのです。
4音節で発音した方。
少しもったりしています。母音が多くて少しまどろっこしいと感じます。
Qu'est / ce / que / c'est ?
[kɛ / sø / kø / sɛ](≒ ケ・ス・ク・セ)
通じるけど、重いです。
e のつづりは発音しないのがデフォルトのルールで、子音が2コ続いたときは一旦休憩。
C'est / c(e) que / j(e) veux / dire.
ご参考まで