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今日覚えたい文法

「疑問代名詞 que の不便」からの音の話

フランス語の中でこんな不便な疑問代名詞は que だけです。
だって「que だけで使おうとすると面倒くさいルールに乗っからなないといけない」のですから。

que を疑問代名詞で使う時には、その後の主語と動詞は倒置させなければいけない(動詞+主語の語順になる)。

Pierre は何をしているの?
◯ Que fait Pierre ?
✕ Que Pierre fait ?

君は何をしているの?
◯ Que fais-tu ?
✕ Que tu fais ?

*参考
どうやっているの?
Comment tu fais (ça) ?
Tu fais (ça) comment ?
Comment fais-tu (ça) ?
どこに行くの?
Où tu vas ?
Tu vas où ?
Où tu vas ?

楽ちん!要素が揃っていれば語順は何でもいいのです。
(もちろん、「通じる」ということであって多少の美しさの違いはありますよ)

Que Pierre mange !
だと全く違った意味に解釈されます。
(目で見ると「!」があることからもおわかりいただけると思いますが、感嘆文という解釈です。

ただ話し言葉だと意図がはっきりと伝わることを優先するので、感嘆文にするには、Que ではなく Qu'est-ce que を使うほうが自然です。

Qu'est-ce que Pierre mange !

あれ?
→そうなのです。音で聞くと全く同じ音の並びで「Pierre は何を食べているの?」という解釈が成立します。

Qu'est-ce que Pierre mange !
Qu'est-ce que Pierre mange ?

どうやって理解をするのでしょうか?

文字が伝える意味ではなくて、音に潜んでいて話者が伝える感情を聞き取って下さい。

[kɛs.kə.ty.mɑ̃ʒ]
と書き表せる「音」ではなく、その音にくっついている「感情や雰囲気」を感じるのです。

言語とは「音」でできているのです。

体はあなたが食べたものでできているのです。
あっ、関係なかったですね。

あっ、話がズレてしまいました。
とにかく que は使いにくいので、まず話し言葉では使われません。

そもそも
Qu'aimes-tu ? って言って通じるのだろうか?
後で実験してみます。
ネイティブ一人に聞いてみました。
一瞬「ん??」と顔をした後で、「あっ、理解できた!」という表情を浮かべていました。
すぐには理解できなくて、聞いたことはないそうです。

ご参考まで


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