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今日覚えたい基本文法

名詞が名詞であるために(尾崎豊風)

フランス語の名詞は、すべて男性名詞か女性名詞に分かれています。
そしてその名詞を発言の中に持ち込むには「限定辞」と呼ばれるモノが必要です。

限定辞をつけることで、次に来る単語が名詞であると明らかになるのです。限定辞は名詞を名詞であらしめる役割を持ちます。

「gare ってどういう意味?」と尋ねられても、僕は答えることができません。文脈がないので、この gare という単語の役割がわからないのです。

「文頭にあって Gare à と使うときは?」
→その時の Gare は「感嘆詞」で Attention と同じような役割です。"Gare à 〜" で「〜に気をつけろ!」という意味になるのです。単独で使えるので名詞ではありません。
Gare à la peinture !「ペンキ注意」のように使います。

Il y a un camion. Gare-toi !
→この時の Gare も文頭に使われているので、名詞ではありません。se garer「止まる、脇に寄る」という動詞表現の命令形です。

La gare est loin ?
これは la という定冠詞(限定時の1種)がついているので名詞ですね。la gare は「何かがたくさん停まっている、溜まっている空間」を指します。一般的には「鉄道駅」です。

ただし、人名や町や村の名前の前には、原則的に限定辞が付きません。

Je déteste リョン(カタカナ失礼)
は必ず「リヨンという町が嫌いだ」という解釈になりますが、どんな限定辞でもつければ、とたんに一般名詞という解釈になり、

Je déteste un リョン(カタカナ失礼)
Je déteste les リョン(カタカナ失礼)
Je déteste le リョン(カタカナ失礼)
なんだかライオンがお嫌いのようです。

名詞としての機能を与えるには、その後に限定辞を付ける必要がある。
ただし、人名や町や村の名前には限定辞をつけてはいけない(例外あり)

un lit:ベッド
une lie:(ワインなどの澱,かす)
リ(lis, lit):動詞の活用形
chez Ly:どこかのレストラン

一般名詞は裸で使ってはいけません。必ず限定辞という服を着せてあげましょう!

名詞と動詞は文構造の主役級なので、何かと「注文が多い」のです。
服を脱げとかお風呂に入ってきれいにしろとか、クリームを塗れとか。

だからそこ、文が美味しくなるのです。
活用していない動詞と限定辞がない名詞でできている文は、味気ないものです。

ご参考まで

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