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水瓶座冥王星は革命の時代か

マンデン月読新聞! (魂革命新聞!改題)

埋め込んであるYoutube動画は後でみてください。

▢ 23年24年 山羊座から水瓶座へ この2年間の軋轢



いよいよ、冥王星が本格的に水瓶座に入りました。2023年から、山羊座との境界線を行きつ戻りつしていた冥王星。それがもたらす時代を変える力は私達に驚きをもたらしました。少し振り返ってみましょう。

2023年 
3月24日から6月12日 BBCで放送されたジャニーズ性加害のドキュメンタリーがきっかけで、ジャニーズの長年に渉る性加害が日本のマスコミでも取り上げられ、ジャニーズの長年に渉る芸能界支配にとどめが刺されることに。
この事件以降、枕営業などでの連座をおそれた大手事務所(秋元康など)も、勢いをなくすことになる。また同時期に、松本人志や長渕剛、園子温など様々な芸能人や映画関係者の性加害疑惑が持ち上がる。情報を押さえつける力がなくなったのである。

2024年
1月22日から9月1日 7月7日投票日の東京都知事選では、SNS戦略で広島安芸高田市から打って出た石丸伸二候補が、現職の小池百合子氏を僅差まで追い上げ、「政治をエンタメ化する」「政治屋を一掃する」というスローガンで政治に多くの若者を呼び寄せ、高齢者を含めた多くの支持者を引き込む流れを作った。

11月20日 兵庫知事選が11月17日に行われ、パワハラおねだり疑惑を掛けられていた斎藤元彦氏が、NHK党の立花孝志氏の支援もあり見事、県知事に返り咲く。そのあとに、オールドメディアVSネットメディアという対立構図が、あたかもフランス革命のときの、アンシャン・レジームVS革命家のようにもてはやされ、賛否両論が巻き起こった。兵庫では20年間同じ知事が在籍し、強固な既得権益層が存在した。斎藤氏は2017年にそれを打ち破って、天下りの廃止、巨額の県庁舎改築の凍結などを主張して、旧勢力と対峙していた。

冥王星が山羊座29度から水瓶座に侵入するこの期間に起こったことは、革命を彷彿とさせる非常に象徴的な出来事でした。

▢ 水瓶座時代は階級対立の時代

既得権益層の解体というをあたかも正義のようですが、フランス革命が大量の反対者を虐殺、ギロチンに掛けたことを思い出す必要もあります。悪いものを良いものと一緒くたに破壊してしまうのが革命というもので、ロマンばかりではないことを思い出す必要があります。

いずれにしても社会は無秩序化します。しかし、それは高くなりすぎたバベルの塔が積木くずしのように崩壊することとおなじように自然現象だと僕は考えます。兵庫県知事選で考えると齋藤元彦氏がロベスピエールで、立花孝志がダントンのようです。今回はオブザーバーだった石丸伸二氏をいれると、ダントン、ロベスピエール、マラーという革命の三代指導者重ねることもできそうです。

彼らをみていて、いよいよ来たなと思う反面、水瓶座冥王星時代は2044年1月まで20年続くのです。まだまだ本命は現れていないのかもしれません。

水瓶座の特徴は、王権神授説から民主主義への時代のシフト。山羊座時代に重税が膨れ上がり、市民の不満が蓄積し、インテリたちはルソーの革命思想にしびれて、フリーメイソンを通じてアメリカ独立戦争に加担し、世界最初の民主主義国家(白人のですが)誕生の高揚感をフランスに持ち込みました。SNSが世界を変えるという現代の期待感とどこか似ているかもしれません。

20世紀の獅子座冥王星時代に起こったことを振り返るとナチスがゲルニカを空爆して戦争が兵士だけの局地戦から無差別空爆に象徴される全面戦争にシフトをきり、一政治党派だったナチスが全体主義体制にシフトし世界戦争になだれ込んだ時代でした。第二次世界大戦は1945年に終わりますが、1958年に乙女座にシフトするまではスターリンが率いる共産党と米欧の資本主義国が対立し、いつ核戦争で人類が亡びても不思議のない時代だったのです。

獅子座の反対側の水瓶座時代にも同じような対立構造と危機感があるでしょう。獅子座時代が国家と国家の対立だったのに比べると水瓶座時代は、階級と階級の対立になることが予想されます。

獅子座は王、王は国家であることは、「国」という文字が証明しています。

水瓶座は、共同体をしめします。水瓶はライフラインです。水瓶座の神話はノアの箱舟の神話と重ねるとその意味が見えてきます。あらゆる生き物がサバイバルのために強力する。それは地球環境の保全のために人類全体が強力しあわなくてはいけない今の時代とも重なっています。

♒のマークの形が階級を表しているようにも見えます。この時代の目的はむしろ、階級を解消することで、実際フランス革命の時代に貴族階級は解体されました。一方でブルジョア市民階級が台頭してきたわけで、人間の価値が、血筋よりも金脈に変わり、有る意味で自由化されたわけです。

そこから一周して、金脈がすべてを支配する時代が山羊座時代に極限まで強化されました。トマ・ピケティ‐の「21世紀の資本」は山羊座時代を象徴する書物です。彼は18世紀からの経済を遡って、経済成長率は資本収益率に劣るという事を証明しました。つまり、働いて社会を泰にするスピードは、金に働かせて利益を生み出すことには及ばないということ。つまり、働くものはどんどん貧しくなり、金をもっているものはどんどん豊かになるということです。

結果現在の世界は、1%の超富裕層が世界の資本の半分を所有するという配分になっており、さらに中間層が成長するならよいのですが、富からみれば逆ピラミッド状態になっています。こうした社会が崩壊に向かうのは当然のことでしょう。

まあ、日本にはあまり関係ないのかな?そう思う人もいるかもしれませんが、日本にも貴族階級は存在します。政治家がそれです。

裏金自民党という批判をうけて、政治資金規正法(規制ではない)が改正されたからもう安心と思っていませんか?とにかく、この動画はみてください。僕もびっくりしました。ようするに与党政治家になってしまえば無税で、月160万円もつかえて、さらに党幹事長になれば10億円のお金を領収書なしに動かせのるです。そして、そのお金は政党助成金、つまり、私達の税金です。

つまり、政治家とそこにまつわる人々には想像を絶する特権があり、貴族階級を形成しているのです。議員定数を減らすことに彼らが抵抗するのは当然です。

水瓶座時代に人々は、格差に敏感に反応し、それをくつがえそうとするということです。1777年から1798年の21年の間に王権神授説に支えられた絶対王政の権威が崩壊したのです。フランスばかりでなく、その後、ナポレオンの征服戦争によってヨーロッパ全体にフランス革命の精神が輸出され、「絶対」だった王権は、国家統治の一つの手段に過ぎないと多くの人が認識するようになったのです。

つまり、水瓶座時代の今後21年間に今まで絶対だった価値観、社会制度の背骨となっている価値観が崩壊するのです。

それは、フランス革命で血統よりも、経済力が主流価値になりました。その次に来る価値観はなんでしょうか?フランス革命の時代大きなエネルギー革命が起こりました。それは蒸気機関の発明です。1765年にワットによって蒸気機関が発明され、紡績工場や蒸気船、印刷機などに活用されはじめます。また、電気技術も研究され始めるなど、科学と産業革命が起こります。

この事により、人類発祥以来、人力と家畜の力(馬力)、補助的に風力、水力などに頼っていた動力が、一気に100倍以上の能率を示すことになります。このことが産業革命を引き起こし、資本主義社会を生み出したわけです。

▢ 次の20年の間のイノベーションはなにか?

これに匹敵するイノベーションがこれから20年間に起こると予想されるわけです。

先ず、みなさんが想像するのはAIではないでしょうか?
ちょっと使ってみたことがある方ならわかりますが、それまでデスクワークで3時間ぐらいかかる作業をAIは1分かからずにやってくれます。膨大な電力を使ってですが。

さらに考えてみれば蒸気機関は現在主流のガソリン機関も含めた内燃機関で、火力発電・原子力発電も熱を利用した内燃機関です。このあたりにもイノベーションが起こる可能性があります。

コンピューター分野でも量子コンピューターが話題ですし、その他、多岐にわたる分野でイノベーションが起こっているのではないかと思われます。

フランス革命の裏側では大量印刷技術による「新聞」の普及がありました。とはいえ、せいぜい週刊ではあったのですがそれまでの伝聞が主だった情報とは格段の違いと精度です。


▢ ルソーをしらないと水瓶座時代は論じられない。


産業革命が革命のための物理的環境をととのえ、一方で啓蒙主義思想が精神的環境を整えました。啓蒙主義は17世紀にイギリスで生まれ、18世紀にはヨーロッパ全域に広がりました。代表的な思想家は、ロック、ルソー、モンテスキューなどです。

啓蒙主義の主な特徴は次のとおりです。
・合理主義や批判的精神に基づいて、因襲や迷信を打破し、既成の権威に反抗した
・個人の理性を重んじ、人間性の解放や自由を目指した
・教会の権威や封建的な考え方を否定し、人間の理性に基づいて社会の進歩をはかった
・「世界の中心」だった神を棚上げし、人間中心主義への転換を導いた

フランス革命の思想的バックボーンになったのはルソーの社会契約論で、1762年に出版されました。ちょうど冥王星が山羊座に侵入した時で、この書物の破壊力は大変なもので啓蒙主義といわれる思想家の中でも若者たちの熱い血に訴える力が圧倒的で、ロベスピエール、ラファイエット、ダントンなどの革命家が王権神授説の絶対王政に対して市民が反抗することが正しいという論理的な後ろ盾を与えたわけです。

この書物はフランスを始めヨーロッパ各国で禁書となり、ルソーは隠れて暮らすことが余儀なくされたほどです。

ルソーがいう人民主権という思想が、近代民主主義のルーツと言えるでしょう。

ルソーは共和制のジュネーブで生まれ、パリで活躍しましたが、過激な彼の思想は禁書にされ、彼は各地を転々とします。数年の放浪のあと、パリにもどると彼の社会契約論や様々な著作は海賊出版によって広がっており、彼は売れっ子作家となり、ルソーの人民主権の思想が、アメリカの独立戦争に刺激されて、当時の青年たちに影響を与え、フランス革命を準備することになりました。

それではルソーは一体どんな事を「社会契約論」でのべているのか?

ルソーの社会契約論の主旨
ルソーの『社会契約論』は、個人の自由と平等を重視し、政府の権力は神からではなく人々との契約によって与えられるとする考え方です。彼は、個人が自らの自由を一部制限し、社会全体の利益のために協力することで、より良い社会を築くことを提唱しました。この理論は、人民主権や法の下での平等を基盤とし、現代の民主主義の基礎となっています。

AI:genspark

それについて、コテンラジオ・チャンネルでいい議論を聞くことができました。

ルソーの『社会契約論』は、政治哲学における重要な作品であり、自由、平等、そして一般意志の概念を中心に展開されています。この著作は、個人がどのようにして社会の一員としての権利を保持しつつ、共同体の利益を追求するかを探求しています。

ルソーは「自然状態」という概念を提唱し、人間が文明化される前の状態を描写します。この自然状態では、人々は自由で平等であり、互いに憐れみの心を持っていました。しかし、文明の発展とともに不平等が生じ、個人の自由が制約されるようになったとルソーは主張します。この不平等を克服するために、彼は「社会契約」を提案します1。

社会契約とは、個人が自らの権利と自由を共同体に譲渡し、その見返りとして共同体全体の利益を追求する合意です。ルソーによれば、この契約によって形成される政治体は「一般意志」に基づいて運営されるべきであり、一般意志とは全ての市民が共通して望む利益を指します。したがって、法律や政策はこの一般意志に従う必要があります2。

ルソーはまた、主権者についても独自の見解を示しています。彼にとって主権者とは個人ではなく、共同体全体であり、その意思が法律として具現化されるべきです。このため、民主的なプロセスが重要であり、市民は自らの意見を表明し、共同体の決定に参加することが求められます3。

さらに、『社会契約論』では教育や市民的徳についても言及されており、真に自由な社会を実現するためには市民が公共の利益を考えられるような教育が必要であると強調しています。ルソーは、自分自身と他者との関係性を理解しながら、自分だけでなく皆の利益を考えることができる人間を育てることが理想的な社会の実現につながると考えました4。

このように、『社会契約論』は自由と平等を基盤とした理想的な社会構築のための理論的枠組みを提供しており、その影響は現代の政治思想や民主主義にも色濃く残っています。

ここで、重要なのは、

①一般意志は共同体全体の利益を考慮し、理性的で無謬性を持つ。
②特殊意志は個人の欲望や利益に基づくものであり、利己的な側面が強い。
③全体意志は特殊意志が集まったものであるが、その結果として必ずしも公共の利益を反映するわけではない。

ルソーは直接民主政の元でだけ、一般意志が可能になると主張しており、代議制は否定していました。代議制は全体意志の一つの形態ということになります。

しかし、実際の国家や共同体では直接民主政は実行不可能ですから、一般意志はある意味でユートピア理論です。15少年漂流記のような環境でなら可能かもしれません。それでもいろいろな対立がおこりますよね。

しかし、様々な選挙制度や会議制度を駆使して、一般意志に近づく努力をやめない。それが民主主義なのだということです。

よく水瓶座、あるいは水瓶座時代は「自由、博愛、平等」とひょうげんしますが、それは一般意志を人々が自分自身の意志で実現していく時代であると表現することもできます。

社会契約説は、ルソーのまえにホッブス ロックがいました。
この人の授業はすごくわかりいいです。お暇な方は是非。


▢ 兵庫県知事選挙は、水瓶座革命の縮図かもしれない。


冥王星が山羊座29度から水瓶座0度に移動するプロセスで兵庫県知事選挙があり、パワハラおねだり知事などと揶揄されていた斎藤元彦氏が、マスコミのバッシングを越えて再戦されました。

ここではオールド・メディア VS   ネットメディア という対比でも、
山羊座時代と水瓶座時代の変化が表面化しました。

斎藤氏のパワハラや、県民局長の不倫日記、県議会と県職員の既得権益層の陰謀、などなど、真相はまだ藪の中ですが、明らかなのは、天下りの禁止や県庁舎再建工事の中止などで、旧勢力から反感を持たれており、斎藤氏を引きずり下ろしたい勢力が県民の目からも明らかにあったということでしょう。

そうでなければ、再選という結果にはまずならなかったでしょう。

国政レベルでも先程述べたように使途不明金が常態化しているわけですから、マスコミからの監視も国民の関心も薄い地方行政での利益誘導はもっと露骨に存在しますし、それは兵庫だけではなく全国的構造と言えるでしょう。兵庫の逆転劇は、アンシャン・レジームの転覆といってもよいものなのです。

斎藤元彦氏がロベスピエール、立花孝志氏がダントンのようにみえなくもありません。

選挙の結果は、兵庫県の一般意志の現れにだいぶ近いものであったろうと僕は考えます。もちろん、代議制は全体意志ではあるのですが、結果的に以前の状態よりも近づいたのではないかと思われます。

反論はもちろんあるでしょうが、ここで言いたいのは、より多くの市民が自覚的に判断して意思表明した投票率が高い選挙は一般意志の実現に近づいているという原理的なものです。検討材料の真実が藪の中なのはおいておいて、判断材料が出揃ったと仮定したらの話です。

▢ イノヴェーションと同時に意識進化しないと人類は終わる。

単にイノベーションだけに任せておくと、AIによる労働の価値の空洞化によって、格差が広がり、階級社会が再びやってきます。頭がよくて強欲な人が「今だけ、金だけ、自分だけ」でのし上がっていく社会です。

今回の記事で僕もAIを使って調べ物をしましたが、AIを使わなければ自分でルソーの参考書を読まなくてはなりません。5倍ぐらい時間がかかるでしょう。AIを使いこなせないとこれからの時代、サラリーマンは生き残れないでしょう。若い占い師の友人の中にはブログやツィートを考えるのにAIを使っている人もいるので他人事ではないです。

僕の友人のヌーソロジーの半田広宣さんは、彼自身の30年の研究をGPTに読み込ませて、対話を繰り返していますが、これはとても創造的な作業になっています。AIは人と違って常識にとらわれないので、素直に彼のハイパー意識進化論を理解するのです。

18世紀の冥王星水瓶座時代。蒸気機関の発達が、現在のIT技術の発達と同じように社会を変えていきました。蒸気機関が紡績や印刷などに使われることで、人々の暮らしが劇的に変化したのです。しかし、それだけであれば、当時の持てる者たち、王家や貴族たちがますます肥え太っていったでしょう。

しかし、そこに現れたのが、ルソーの社会契約論です。国家は神が王に権力を授けたのではなくて、人々が自らの権利や自由を共同体に譲渡して、その見返りとして社会全体の利益を追求することを託したことによって生まれたのだという考え方がでてきます。

結果として、人々の共通の利益に反する権力は否定されて当然だということ事になります。ルソー以前に現れた社会契約説の思想家ロックは、市民は権力に抵抗する権利があるとして、アメリカ独立宣言に影響を与えました。革命権と呼ばれるものです。

物質的イノベーションと精神的イノベーションは車輪の両輪のようにシンクロして進まないと共同体は崩壊するのです。

現在問題になっているのは、ピケティ‐が「21世紀の資本」で明らかにした。
資本収益率>経済成長率 です。単純化するとお金がお金を生み出す力は仕事がお金を生み出す力よりも大きいということです。つまり、富裕層はどんどん金持ちになり、労働者は極貧に喘ぎ続けるということです。

AIなどのイノベーションは、フランス革命期の蒸気機関に相当します。肉体労働の価値を蒸気機関が劇的に下げたように、創造的ではない知的労働の価値すらもAIが奪っていき、中間層が貧困層に落ちていくということなのです。これが進むと社会が非常に不安定化していきます。

そこで先進各国は、全国民を投資家にしようとしており、日本でもNISAなどが進められていますね。しかし、投資というのはゲームであり、向き不向きと、好き嫌いがあります。そして、金持ちになるのも貧困におちるのも自己責任というわけです。

冥王星山羊座時代の支配システムが弱まり、ついに水瓶座時代、見回してみれば、上級国民、政治家の特権の国民にたいする経済的搾取が明らかになります。社会を安定化させる中間層が没落していく流れが決定しています。

つまり、フランス革命前夜と同じ状況が、日本でも整ってきたのです。






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ルシエル・アイン・ムーンライト
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