明日どうするか
ひとしきり泣いたあと、娘に翌日の受験校について切り出しました。
「実はね、明日、□□にも出願してあるの。第二志望の学校もどっちももうお金は払ってるからお金のことは気にしないで。もし、今日の試験も不合格だったら、そっちを受けに行ってもいいよ。算数と国語だけだし、カモメも大好きな学校でしょ?」
実は3日はダブル出願を誰にも内緒でしていました。
「え?そうなの? …だけど今日がダメでも明日も第二志望校にするよ。だって3回受けたほうが落ちた時の補欠の順番先に回ってくるんでしょ? 今まで頑張ってきたんだもん、逃げたくないよ。」
「そか、じゃ、帰らないから風呂入っちゃおか。」
知らないうちにたくましくなったんだな~って思いました。娘の実力を信用しきれず足を引っ張ったのは私だったんだなと反省しました。
風呂の準備をしていると、塾から電話がありました。社会科のF先生でした。F先生には学校別や併願校別でお世話になっていましたが娘の社会の実力を認めてくださり「社会をやる時間があったらほかのことをやりなさい」といつも仰っていただいていました。以下、全て先生がおっしゃった内容です。
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お母さんですか?今ですね~後ろにSとKとTもいるんですけど 「カモメおちたってよ~」っていったら「マジか?」って全員驚きました。
「でも第二志望受かってるからいいだろ」「まあな」ということになったのでほかの深刻な生徒さんを優先させていたので連絡が遅くなりました。
お母さん、今、ホテルの部屋にいますよね~いいですか~お母さん!
今から荷物まとめて横浜に帰ろうなんて思わないでくださいね!
カモメさんが□□を受験したら他の本気でその学校に行きたい生徒さんに
め い わ く ですから!!!!
…まあ、あと数時間したら合格出ますからいいんですけどね。
カモメさんには目指すものがあります!6年後にどうあるか、そこにいくために第一志望校を通るか第二志望校を通るか、それだけの問題です!6年後が遠くなるような道をここで選ばないでください。
…でもね、あと数時間したら「合格しました~」って電話くると思いますけどね。
明日の激励は誰が行くかまだ決まっていませんが カモメさんが会うべき講師は横浜ではなく第二志望校にいます! 絶対に横浜へは行かないでくださいね!△△の願書も捨ててください!
…まあ、もう合格でますから、いいんですけどね。
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もの凄い勢いで一方的に話されました。そしてまさかの□□禁止令(汗
先生は全てお見通しだったのでした。□□の出願もですが、△△の願書もスーツケースの底に隠し持ち、いつでも対応するつもりでした。そして場合によっては5日に入試のある学校にも出向くつもりでいました。こういう私の弱さも娘が頑張りきれなかった理由かもしれません。
娘にかわるようにいわれたので娘に電話を渡しました。先生の声はとても大きく、私に筒抜けでした。
「カモメ、おまえの目標は6年後だよな?それに向かうルートが少し違うだけでゴールは変わらないよな?おまえの目標に近づくために明日いかないといけない学校はどこだ?」
「第二志望校」
うん、うん、黙って頷いていた娘が初めて口を開きました。
「そうだな!カモメ、いいか、何があっても絶対に部屋から出るなよ!お母さんが帰るって言っても無視するんだぞ!じゃ、お母さんにかわれ」
…聞こえてますから…わざとですよね…
「聞きましたよね、お母さん、お嬢様は第二志望を受験すると言ってます。いいですね、ぜったいに横浜に戻ってこないでくださいね! め い わ く ですから!!! …まあ、あと少しで合格の電話かけてくることになりますけどね~」
こんな感じで電話を切りました。
途中で「娘と相談して第二志望を受験することに決めました。」って言ってるのにどんだけ私は信用がなかったのだろうか…(汗
あらためて、翌日も第二志望校を受験することを確認し、翌日の準備のため早めの入浴をして19時の第二志望校の発表を待ちました。
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https://note.com/leciel_ruban/n/n26808e1bebe8
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