【日記】居酒屋、くらげ、つめたいよるに
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今日も友人にあった。一昨日とも昨日とも違うともだち。3日連続で友人に会えるなんて、なんて日だ!! よすぎる人生。3日連続でお酒を飲むのは初めてだったし、正直疲れもあったから「今日はやめておこうかな...」という気持ちがなかったと言えば嘘になるけれど、行ってよかった。こういうときは大体行った方がいい。わたしの経験では。1軒目は活気のある感じの居酒屋。だし巻きがおいしかった。お父さんが料理人のともだちもおいしいと言っていたから、本当においしいのだとおもう。レモンサワー、カシオレ、カシオレ。2軒目は畳の掘りごたつになっている、個室の居酒屋。隣のお部屋では接待っぽい雰囲気のお客さんがいた。きゅうり漬けがおいしかった。梅酒をロックで。みんな大学生4年生で、春から社会人。散り散りになっても、たぶん1年に1回くらいは会いたいむかしの仲間たち。
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朝起きたら昨日帰省してきた兄がいて、お下がりのApple watchをもらった。わたしはApple watchは意識が高い人がつけているというイメージがあったけれど(偏見でごめんなさい...)、ものは試しということで使ってみることにする。まず、心拍が測れるのがおもしろかった。わたしの心臓は正常にビートを刻んでいるらしい。BPM60くらいで。いろいろと操作していたら、ホーム画面を変えられるようになった。ホーム画面になるたびに違う種類のクラゲが画面を泳ぐものがあって、うぉぉぉぉぉぉ!!!となった。わたしはくらげが好き。駅とか学校にくらげの水槽を置いてほしいくらい。Apple watchは液晶がすごく綺麗で、わたしの手首が水族館になったみたいだった。今日からわたしは、手首にくらげを飼っていきていく。
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どうしても何もできない日があって、それが昨日と今日だった。それでも日々は止まってくれず、わたしだけが呆然と立ちつくす。いつしか遮光カーテンの隙間から西日がさしていて、それでもわたしのベッドは、わたしのからだのかたちにしずんでいる。何に対してか分からない不安や焦りが胸のざわめきをうみ、テレビのノイズのように頭を覆う。小説やエッセイを読む気力も音楽を聴く気力もなくて、もうそうなればわたしはここから浮かべない。今日も、目が覚めたら、目が覚めたらいろんなことが上手くいっていたらいいな、と思いながら眠るのだろう。起きたらそうなっていたことは夢のなかでしかないけれど。
誰もが冬だと疑わない、つめたい夜に。おやすみ世界。