#003 20世紀のイギリスに行きたいときに読む本
いつかの西千葉古本市で、晴山屋さんからおすすめしてもらって買った本。
イギリス作家のエッセイだから、ビッグベンのカバーをかけている。
某ウィルスのせいで、ぜんぜん海外に行けないね。
20歳のときに何ヶ国かまとめてババっと行って満足してしまってから、全く海外に行く気がなくなってしまって。読むだけで行った気になれる本をちょくちょく読んでいたけれど、そんな本がコロナ前より愛しくなった気がする。
イギリスって行ったことある?
わたしは行ったことなくって、しかも教養もないから、かつて覇権を握っていた国ってイメージしかないのだけれど。あとなんか名門校の寄宿舎とか、ユニオンジャックとか、2階建ての赤いバスとか、黒いでっかい帽子の兵隊さんとか、あと紅茶。
そう紅茶。イギリスといえば紅茶。紅茶といえばイギリス。そしてイギリス人といえばミルクが先か後かで争っているイメージで、そのことについてあつく語っているのがこのエッセイ。
手近な料理の本を開いて「紅茶」の項目を探しても、まず見つからないだろう。たとえ2.3行かんたんな事は書いてあっても、いちばん大事ないくつかの点では何の参考にもならないのが関の山なのだ。
これは妙な話である。何しろ紅茶と言えば、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドまでふくめて、この国の文明をささえる大黒柱の1つであるばかりか、その正しいいれ方は大議論の種なのだから。
ここから4ページも紅茶の入れ方について語っているの、紅茶への思いが強すぎてとてもすき。
紅茶以外にも暖炉の話だったり、食器洗いの話だったり20世紀のイギリスの様子が垣間見れてとても楽しい。時折はさまる書評はよくわからなかったりするけども。
https://bookmeter.com/books/16288613