#004 学術的な話を気軽に聞きたいときに読む本
大学を卒業してからもう何年も経つ。社会人になっても勉強はするけれど、それはどちらかというと教科書よりも実用書を読むような感じで、あんまり学問に触れる機会がなくなってしまった。
だからたまに学術的な本を読みたくなる。けれども長らく学問から離れているし、専門外の分野の教科書なんて読んでもわからないし楽しくない。
適度に難しくて、適度に面白くて、適度に賢くなった気になれる本がとてもすきだ。いつか読んだバッタを倒しに行く新書や、ゼロからトースターをつくる本は、一箱古本市で見つけるとすごくすごくテンションが上がってしまうし、それだけでその本屋さんが大好きになってしまう。
そういうわけで、今日からは私が貴公の友人だ。見知らぬ中年紳士の話を聞く義理はないだろうが、友人の言葉に耳を傾けるのは紳士淑女としての礼儀である。
はじめに、を読んだだけで学者さんと友達になれちゃう稀有な本。
いや思うって。