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Photo by
osu_ellie
バイオフィリックデザインのはなし①
木々の緑が見えるとホッと落ち着きます。
家の中に観葉植物を置いたり、家の庭に様々な樹木や花を植えたり、、は個人の自由ですが、公共的な建物の外構を整備することや、樹木を植えること、緑化することが、最近、市民権を得てきた気がします。
東京都や近隣の県では「緑化条例」があるので、建てる建物の規模によって、規定量以上の緑化をしなければならない、という決まりがあります。
この緑化条例も、水平投影面積で見るだけではなく、高木はこう見るとか、壁面緑化はこうだとか、屋上緑化はこうだとか、計算が複雑で・・・という、ぼやきは置いておくとして。
つまりは、一定規模以上の建物を建てる場合は一定量以上の緑化を行う義務があったので、緑が好きとか嫌いとか関係なく、整備しなければならないものなのです。
ちなみに、地方ではこの緑化条例が無い所もあります。
既に自然が沢山あるから、わざわざ条例で緑化面積増やさなくても良いのかな?
そして、緑化するにはお金がかかる。。
「出来れば緑化とかしたくない。初期費用もかかるし、メンテナンス費もかかるし、緑化で賃料上がるわけでもないし。」と後ろ向きなクライアントもいました。
そんな時は「緑化条例というものがありまして、、」と説明し、条例をクリアするための最低限の緑化を行なっていたりしました。
ただ、最近は流れが変わってきた気がします。
カーボンニュートラルやSDGsと、社会全体の意識が変わってきました。
個々人レベルでは、もしかすると一昔前と同じように思っている(緑化で賃料あがんのか?とか)人もいるかもしれません。
が、社会的にそういう考えはNGだよね、という流れになったのが大きいです。
と、バイオフィリックのバの字も出ないまま、前置きでここまできてしまいました。
次回へ続く。