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設計事務所におけるAI活用の未来
建設業界におけるAI活用の未来についての記事が面白かったのでシェアします。
知らなかった内容も多く、めっちゃ勉強になりました。
この記事では元請業者視点で書かれていたので、では組織設計事務所ではどうか?といった視点で書いてみます。
ボリューム検討はAIで十分。
とある土地にどんな用途がどのくらい建つのか?その規模を建てるにはどの程度の費用が必要で、建った後に見込める収益はどれくらいか?
事業主の方は建設する前にこのようなことを検討するわけですが、この「どんな用途がどのくらい建つのか」までがボリューム検討です。
短期間で、ざっくり検討します。
あくまでも事業性を判断することが目的なので、一般的なプランで作成することが多いです。(もちろん、打合せによって内容を変更したりもしますが、スペックを決めるようなことまでは行いません)
これは住宅を建てる場合も同様と思います。
自宅を新築したい場合、条件の良さそうな土地を見つけたとしても、そこでどんなものが建つのかまで分からないと、なかなか購入に至らないと思います。
住宅の場合は無料でラフプランを作成することが多いみたいですね。(実際、ラフプランを作成するにはスキルも時間も必要なので、ある程度の報酬はいただいても良い気がしますが・・・)
しかし、これもAIで十分事足りると思います。
【ラフプランニング】アプリがあって、条件を入力していくと、勝手にプランがいくつか出てくる。
その中から良さげなプランを選び、良さげな素材を選ぶと、勝手に図面化までしてくれる。
確認申請もオンライン申請で。
なんなら、アプリの運営元が職人さんまで手配してくれる。
なんだか実現できそうですね。
と、ここまで書いてみて【条件設定をするコンサル】的な仕事が増えるのかなと思いました。
条件設定が仕事になるかも
例えば、冒頭で書いた事業性を判断するためのボリューム検討では、規模が大きくなるほど条件の掛け合わせが出てきます。
この辺りだとオフィスよりも住宅の方が収益に繋がりそうだな、でも住宅だと容積消化しづらいから住宅40%に設定しようか・・・とか、そんなことを考えながら条件設定するにも、それなりの知識だったり考える力が必要です。
住宅規模だとどうでしょう。
そもそも敷地条件を正しく入力するための知識が必要です。
ここは不動産屋さんが副業としてできそうです。
入力した後はAIが作ったプランをベースに設計事務所が手を加えるとか、あるいは選ぶ手助けをするとか。
住宅って個人で決めるにはあまりにも項目が多すぎて大変じゃないですか。
特に建築に興味が無ければ、なおさら面倒くさいってなりそう。
そんな時に、好みをうまくヒアリングしてくれて、条件を設定してくれる、そんな仕事が増えたりして。