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「ラストマイル」を見てきた。ねたばれぽろぽろとやっぱり社会問題をみてしまうくせあり感想

シェアードユニバース映画、それもハマってみていたドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」と同じ世界線にある映画。
どちらのドラマも好きであの世界の続きをまた見れる、ととても楽しみに映画館へ行きました。

ネタバレぽろぽろです。
ネタばれ踏みたくない人、映画に関係ないつぶやきもあります。またキャスト名と俳優名がごっちゃになっています。ごめんなさい。
そしてこの記事を書き終えた後、ほかの皆さんの感想、考察を読むのが楽しみです!


確かにキャストはすごかったけど、警察として事件に絡んでくるのはロジスティクス噛んで言えない刈谷さんと毛利さんばっかりでMIUの伊吹・志摩じゃないんかー。でも陣馬さん元気になってる!うどん食べてる?まえだまえだ君が更生して警察官に!高卒から警察学校入って警視庁の機捜に配属ってすごくない!?できる子やったんやね。MIUを見返したとこだったから感慨深い。
そりゃ機捜だから一番に現着して初動捜査する仕事だから、ちんたらデリファス行ってエレナに話は聞けないよ、機捜だからね。二人が機捜で見つけたことはヤマサキ宅のきゅるんとしたにおいだけだったやん。

中堂・ミコトも爆発ご遺体(結局、たくさんの人が怪我をしたけど亡くなったのは爆弾犯ひとりだった、で合ってるよね?)以外に解剖しなきゃいけない案件いっぱいあるだろうし、エレナはセンター長としてそこにいないといけないからUDIに行くことなんてないよね、てかエレナがUDIに行く理由が普通に考えて一個もみつからないから、絡みはないとわかってるんだけどね、

それでもね、せっかくシェアードユニバースなら、
それぞれのドラマのメインキャストとエレナ・孔がセリフを交わすシーンも見たかった、一緒の世界線にいることを感じたかった。
MIUとアンナチュラルのキャストも出てますよ、酒匂さん大倉孝二さんは今回ラストマイルのメインキャストですよ、的なシェアード感だった。
ドラマを全く見ていない人にとっては伊吹志摩のバディ感や、中堂がクソいいたくて言えない描写も??だったかもしれない。

どちらのドラマもファンだった自分にはちょっと物足りなさもありますが。

中村倫也さんがキーパーソンで出てたのはびっくり。
ネタばれ踏まないように、主題歌を聞く以外のことをしてなくてよかった。
犯人はこの人かな?が観ている側にとっては次々変わっていって最後の方までわからなかったし、DailyFastをDilyFaustにカモフラージュして犯行声明とも思われる動画が出てくるんだけど、映画見た後Faustの言葉の意味を調べてみて考えてぞっとしたりしている。

羊急便のヤギさんwアベサダヲさんの中間管理職感、おもろい。
エレナが着替えするためのあの白いわっかについた黒いカーテン、あれ何なん?商品名教えて!買わないけど。
出た!メロンパン号!
UDIの坂本さんポッケになんでテレビのリモコン入れてるん?w
日野正平の声良すぎる、こんな雰囲気の配達のおっちゃんいてる!!

こういう下請け孫請けさんの働きでどれだけ日本の物流が支えられてるんだろう。確かに安さも早さも品揃えのよさも消費者には魅力的。アマゾンもしょっちゅう利用してる。この映画のためにプライムでMIUとアンナチュラルを全部見直して世界観を復習してきたところだし、恩恵めっちゃ受けてます。

Amazon的な巨大物流を動かして消費者の満足をかなえるために羊急便があり、佐野親子がいて、私たちの便利を叶えてくれている。

荷物1つあたり配送料の単価が20円上がっても100個運んで2000円しか収入が増えないなんて。
休憩時間にタイミーで隙間バイトした方がよくない?全国的に最低賃金が1,000円超えて来てるし。

大手物流会社からの無茶な圧や、孫請けさんの無理によって支えられている安さや速さや快適さって。待てなくなったのかな。メルカリとかでも今どことか見れるし。
それこそ明日着を希望するなら「特急料金」や「超特急料金」を設定してその負担するべきは消費者なんだろう、希望しているんだから。
同じ兵庫県内でも神戸や尼崎のロジスティクスセンター(実際にあるんかどうか知らん)から近い神戸市内も、この道の向こう、鳥取県やけど?みたいな住所まで同じ値段で運んでくれるのはほんとにありがたい。

アマゾンで買いたいものがあって、それが明後日使うものだけど無料配送で明日到着予定ってほんとに大丈夫なん?改めて考えるとそう思う。絶対深夜走らないと無理よね、これで利益がでているならどこで出ているの?企業努力のほかに無理や無茶というあかんからくり、あるよね。
同じ県内でも近い地域への送料がかからない分ほかの遠い地区への配送に経費を使うのかな、神戸に住む人は配送センターから近いんだし、送料安してほしいとか常々思っているのかな。思ってないか。

ほしい商品があって通販で買うときに、この商品の配送料は〇円です、特急料金は〇〇円ですと決まってたら、そのまま配送料特急料金も払って買うんだと思う。郵便局で「速達」の料金値切る人はいないと思うし。たくさん買って送料0円にするのはそれはそれでいい。
でも大手通販サイトが規模の経済を振りかざして安い送料や0円の配送料を設定して、それならウチするでーと猫や飛脚の大手の運送屋さんが契約して、そのしわ寄せはやっぱり下で働いている単価安くても一個でも多く仕事をしたい人のところにくる。

この映画ではエレナが何かに吹っ切れたように羊のヤギさんに全部やめちゃいましょうよ!と説得するところが面白かった。あのキラキラした表情が映画館で見れてよかった。

ストライキも実際食らってみないと上の勢力は現場の困窮なんて気づかないから。もしくは見て見ぬふり。
羊急便みたいなところの反乱はほかの物流と結託できる位置にあってデリファスに対抗できたけど、羊急便より下の佐野親子がストライキしても契約切られるだけだよなあ、たぶん。

ほんとに社会生活を支えてくれているところには、しっかりとした待遇が必要だと思う。そうではない現状をいろんな業界で見聞きする。
無理やしわ寄せの先で働く人ほど感謝されていないのも事実。

映画の感想からそれてしまったけど、体やこころを壊してまで働く必要はない、壊れてしまった体とこころは100%戻ることはまずない、これは仕事柄本当によく言っているし、頑張ることだけが正義だとは思っていない。
正義だと信じて頑張る人を止める権限はないけど過労で人は死ぬんだよ、体が死ぬこともあるし心が死ぬこともある。

主題歌の『がらくた』、♪壊れててもかまわないから、が胸に響いた。映画がすべて出来上がってから曲を作ったの?と思うくらい。曲は映画を見る前から何度も聞いて歌詞も知っていた。ガラクタは何か、誰かは皆様の考察もあるのでさておき、
壊れたら使い捨て、というような会社はたしかにある。中堂系にクソ!と言われろ!

体やこころをこわしてもその状態が治らなくても、その人のそのままが大切でそばにいたい、いる場所はあるんだよと言ってもらってる気がした。探しに行ったけどどこにもなかったね、なくてもまぁいいよね、と笑える人に私もなりたい。


時間が来たら帰れる(とも限らないブラック現場もある)派遣やアルバイトと、その日の不足や未達を残業して埋めなきゃいけない社員。
そういやデリファスの社員であるエレナはタクシー通勤で、派遣は社バスでぎゅうぎゅうだった。冒頭に格差あった。
無理をした先にしっかりと展望があるのなら一時の無理は必要かもしれない。がんばりどころってやつ。だけど働き方改革なんて浸透しない業界がある。私が働き方働き甲斐とか謳ってやってることなんて机上の空論とまではいかないけど理想ばっかりやんと思う社長さんもいるだろうな。その会社のシステムとかを大きく変えることは私はまだ非力でできない。悲、でももっと力と説得力つける!

デリファスを出て、羊運送を経由して佐野親子がのる小さな軽バンが運ぶ、家で商品到着をまつお客さんまでの道がラストマイル。

水筒のふたパーツとか注文したとき、「これ空気を運んでるのかな?」と配達員さんも受け取る自分も思うようなあの箱。小さいものを運ぶためのちょうどの大きさの箱や袋にするとベルトコンベヤからこぼれ落ちてしまうからラインに流すためにある程度の大きさは必要なのだろうなとは思ってる。トラックで迷子になったり踏んづけたりも防げるし、バーコードシール貼るスペースも確保できる。
ロジスティックスセンター、ロケは実際の物流倉庫だったようで、あの設計した人、ほんとにすごいなあ。

立派な物流倉庫だったけど3階から吹き抜けあったらおちるよ、ほんと。ネット必要!労災事故あったら、ほかの従業員辞めたくなりますよ。
デリファスのベルトコンベヤは頑丈だった。転落して自ら飛び込んで倒れて頭から血を流しながら、止めたベルトコンベア、
死んでも止めるな!の言葉の後運び出されて、運転再開するコンベヤをみてヤマサキは血を流しながら何を思ったのだろう。


爆発のシーンはフィクションだとわかっていても見るのはつらかった。
直接恨みがない人に攻撃するのってやっぱりよくないよ。(直接恨みあっても目には目をが通用する時代や文化ではない、恨みって連鎖する)それが自分の信念を貫くためでも。罪を贖うために爆発物を自分に向けて起爆させるのも違うと思う、なんでそんなことした?がわからないままになってしまう。憶測では解決しないことがある。


ベビーカーが弾き飛ばされて、オフィスの日常が、、、  つらかったっす。

最後の爆弾を止めるために、佐野親子のお手柄があった。
宅配ドライバーさんが実際あんな形で母子で暮らす家に入ってきたら恐怖でしかないけど、爆発物に2回も遭遇してよくぞご無事で!だった。佐野親子が話の全編通して、仕事をしている人、頑張る理由を自分に落とし込んで現状を生きている姿をリアルに表現していた。それこそエレナとは一生交わらないところで。

これからもどこの場所でも誇りを持って仕事して欲しい、その誇りに見合った待遇がきちんと払われる日が1日も早くきて欲しい。
通販の利用する時、おまとめ、ゆっくり便もしくは特急料金を規定額はらう、置き配指定する、でやっぱり時々利用します。

羊のまくら、よかったね。
私も使いたいです。息子、プレゼントしてくれへんかな。爆発しない箱のやつ。

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