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34-ECサイトで独立しよう  商品を作り込む手法編(これからのデザイン)

デザインってなんだろう?

僕が香港でデザインビジネスの打ち合わせをしているときに、日本語ができる主婦の人が通訳をしてくれました。
その人の夫が日本人で、結婚して日本語検定試験は1級という人。僕とのデザイン商品開発に携わる台湾人とか 香港人が集まる中、香港の弁護士の紹介で通訳を引き受けてくれました。
大体完璧に通訳をしてくれたのではないかと思います。(たぶん)

ビジネスの打ち合わせをした後に関わりのある人全員で、食事会をしたのですが、その方はかなり僕の仕事に興味を持っていたみたいで、どんな商品をデザインしているのかとか?Macを使っているみたいだけど、どんなソフトを使っているのかとか?そういう話になったのです。

まあ色々話はしましたけど 僕にとってはちょっと衝撃的な質問がありました。それはどんな質問かと言うと、
「で、あなたはなんのために えーと、その、デザインをしていらっしゃるんですか?」って言われたのです。
僕はここで 「えっ?」ってなったんですよ。 『なんのために?』
普通、
たとえば歯医者さんにあなたは何のために歯医者をしているのか?って聞くかな?
たとえばタクシーの運転手さんにあなたは何のために運転手をしているのか?って聞くかな?
たとえば弁護士にあなたは何のために弁護士をしているのか?って聞くかな?
何のためにと言われたら、「生活のため」って回答でしょうが、もちろんそんなことを聞いているわけじゃないと思います。
もしかして、デザイナーってのは訳わからんけど、そんなものに金出す奴いるのか?』って聞きたかったんじゃないのかな?

僕は答えに詰まりました。けど、「うーんそうですね。商品の魅力をつくるためにやってます」と答えたんです。
するとその主婦は不思議そうな顔をして『?????』って感じでした。
その時の僕はこの主婦に対して『何言ってんの?』ってちょっとムッとしたんですが、でもここで考えなおさ無いといけないのは、「何のためにデザインをしてます」って積極的に説明出来ないデザイナーって飯が食えないのではないか?
って思えてきた事です。

じゃあデザインって何かわかっておかないと大問題じゃないのか?って思って、ここでウイキペディアでデザインを検索してみました 答えがあるとは期待してないけど。

デザインの定義 ウイキペディア

ある物事について、それを真に理解し、ふさわしい姿を与える。そのとき顕れた美しみを、人々はdesignと称する。

デザインの本質[編集]
デザインの本質は「関係の構築」である。そのため、関係を構築するために形を作ることにデザイン本来の役割がある。

さっぱりわかりませんね。デザインの説明をするのは難しいので、デザイナーとは、何ぞや?で、僕なりに定義ができるか考えてみました。
僕の定義は、ごちゃごちゅ言ってるけど、結局、商売の一種であるって当たり前の事です。 弁護士 運転手 歯医者 魚屋 乾物屋 靴屋 などと同じです
ここでいつも勘違いされることがあって、芸術家との違いはあるか?ですが、

芸術とデザインの違い

芸術家って言うのは実は、僕からすると、商売じゃありません。だから、普通、お金は貰えないのです。 もちろん絵画バイヤーを通して絵が売れたら貰えますけど。じゃあ、芸術家に『花の絵を10万円でピカソ風に描いてください』って言ったら描くかな?って事です。もし描いたとしたらその人はその瞬間から芸術家ではなくて、イラストレーターというデザイナーになったのではないでしょうか?

じゃあ芸術家って一体何なん?って事ですが、僕の定義はこうです、脳の反応を言葉以外で表現する人。 ってことですね。たとえば昔はカメラがなかったのでベラスケスみたいに実写みたいに表現する人。貴族に肖像画を頼まれていた人。じゃあベラスケスは芸術家か?って疑問が出ますが、ベラスケスはその人のココロの内面まで書こうとしていた。だから芸術家なのだ。 みたいな?

セザンヌが表面の光だけの世界じゃなく、みかんの中のずっしりとした実存までも書こうとした。みたいな?


マルセルディシャンがコンセプチュアルアートなんて表現して 作品自体には何の意味もなく、概念だけを芸術としたり、(泉なんて模造品ですからね)
アンディウォーホルが、消費社会を皮肉って見せて、 『皮肉ったらデザインもアートって言ってもありじゃね?』ついでに!『大量生産しても芸術じゃね?』なんて言ったり、

今までなかった脳の反応を表現したらそれは 『うーわ!すんげえ新しい!見たことねー!』って驚きがある。歴史的価値を評論家が芸術価格を決めたりする。

だから、ピカソの真似して書いても 「あ、それ。も、古いっす』って価値がなくなるのが芸術らしい。だれかが真似して描いても一番じゃなきゃ意味ない。って事なんじゃ無いでしょうか?

そうなると、芸術って全くデザインとは逆じゃないか?って思うんですね デザインは完全に商売であること 商売を通してしか人には知られないってことです。

で、何でこんなことごちゃごちゃ言っているかと言うと デザインというものを学術的に捉えると訳わかんなくなるって事なんですね。
だから、そう言う事じゃなくて商売なんだから どうやったらお金に変えられるかを考えなきゃならないのがデザイナーだと言うこと。

独自ブランド

実は、
アメリカも ヨーロッパも世界のデザイナーは自分のブランドを持って商売している人しか、デザイナーって呼ばないフシがありまして。
デザインスケッチをいくらいくらで売るって言う日本人みたいな感覚が、海外では無いのではないかと思うんです。だから、香港の主婦は、???と、なった!

もしかして、これからの日本のデザイナーも自分の売るものを持ってなければお話にならない、ブランドを媒介にしてデザイン価値を問う時代 そんな商売しかできない時代に突入している?BtoB からBtoCに変化してその価値を問う時代なのではないかと、お伝えしたかったのです。


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サポートなんて とんでもない!いや、やっぱりお願いします。次の商品開発の足がかりにします。決して呑みになんか行きません!